Active Directory ドメイン サービス インストール ウィザードの [ソース ドメイン コントローラー] ページでは、インストール時にレプリケートする必要のあるデータのソースとしてどのドメイン コントローラーを使用するのかを選択できます。または、このデータのソースとして使用するドメイン コントローラーをウィザードによって自動的に選択することもできます。このウィザード ページは、[Active Directory ドメイン サービス インストール ウィザードの開始] ページで [詳細モード インストールを使用する] チェック ボックスをオンにしていて、ドメインをフォレストに追加しようとしている場合やドメイン コントローラーを既存のドメインに追加しようとしている場合にのみ、表示されます。

メディアからのインストール (IFM) を選択した場合でも、新しいドメイン コントローラーと既存のドメイン コントローラーとの間でなんらかのネットワーク通信が必ず発生します。この既存のドメイン コントローラーをインストール パートナーまたは "ヘルパー ドメイン コントローラー" と呼ぶ場合があります。

Active Directory ドメイン サービス インストール ウィザードでは、インストール パートナーとして使用できる資格のあるすべてのドメイン コントローラーが一覧表示されます。追加のドメインを作成する場合は、どのドメイン コントローラーもインストール パートナーにすることができます。ただし、それ以外の場合には、インストール パートナーとして使用できるドメイン コントローラーに対して次の制限が適用されます。

  • 読み取り専用ドメイン コントローラー (RODC) をインストール パートナーにすることはできません。

  • RODC をインストールする場合は、Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 を実行している書き込み可能なドメイン コントローラーだけをインストール パートナーにすることができます。

  • 既存のドメイン用に追加のドメイン コントローラーをインストールする場合は、そのドメインのドメイン コントローラーだけをインストール パートナーにすることができます。

インストール パートナーとして使用するドメイン コントローラーを指定する場合は、受信接続と送信接続の数が少ないドメイン コントローラーを指定し、ファイル レプリケーション サービス (FRS) のレプリケーション パートナーによる変更の重大な生成元または転送元とならないようにします。

IFM を使用しないことを選択した場合は、新しい NTDS 設定オブジェクトと新しいコンピューター アカウントがインストール パートナーで作成または変更されます。また、インストール パートナーは、SYSVOL 共有フォルダーの内容を新しいドメイン コントローラーにレプリケートする最初の機会を得ます。


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