展開するアプリケーションでは、メッセージ キューや分散トランザクションなどのサポート サービスのセットが必要になることがあります。役割の追加ウィザードの、アプリケーション サーバーの役割を追加するためのセクションには、アプリケーションを実行するために必要な役割サービスを選択するためのページがあります。

アプリケーション サーバーのインストール時に、次の役割サービスまたはサービスのサポートをインストールできます。

  • Web サーバー (IIS) サポート : アプリケーション サーバーは、インターネット インフォメーション サービス (IIS) を介して Web サーバー サポートを使用し、ハイパーテキスト転送プロトコル (HTTP) 経由で通信する内部や外部の Web サイトおよび Web サービスをホストします。このサポートには、Web ブラウザーからアクセス可能な、Microsoft ASP.NET で構築されたアプリケーションのサポートが含まれています。また、Windows Communication Foundation (WCF) で構築された Web サービスのサポートも含まれています。詳細については、「アプリケーション サーバー用の Web サーバー (IIS) サポート」を参照してください。

  • COM+ ネットワーク アクセス : アプリケーション サーバーは、COM+ ネットワーク アクセスを使用して COM+ または Enterprise Services コンポーネントで構築されたアプリケーションをホストし、そのリモート起動を可能にします。詳細については、「COM+ ネットワーク アクセスとアプリケーション サーバー」を参照してください。

  • TCP ポート共有 : TCP ポート共有により、WCF を使用して通信を行う複数のプロセスで TCP ポートを簡単に共有することができます。共有に使用される既定の TCP ポートは 808 です。詳細については、「TCP ポート共有とアプリケーション サーバー」を参照してください。

  • Windows プロセス アクティブ化サービス サポート : アプリケーション サーバーは、Windows プロセス アクティブ化サービス (WAS) サポートを使用して、アプリケーションをネットワーク経由でリモートに起動します。このとき、HTTP、メッセージ キュー、TCP、名前付きパイプなどのプロトコルが使用されます。詳細については、「アプリケーション サーバー用の Windows プロセス アクティブ化サービス サポート」を参照してください。

  • 分散トランザクション : 分散トランザクションによって、ネットワーク内の複数のコンピューターでホストされている複数のデータベース間で、トランザクションを確実に正しく実行することができます。詳細については、「アプリケーション サーバー用の分散トランザクション サポート」を参照してください。

役割サービスによっては、補足の機能や機能のセットのインストールが求められる場合もあります。その場合には、必要な機能または機能のセットをインストールするかどうかを選択できます。


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