Windows Server 2008 R2 では、バックアップ スケジュール ウィザード、バックアップ (1 回限り) ウィザード、Wbadmin start systemstatebackup コマンド、Wbadmin enable backup コマンド、または Windows Server バックアップの Windows PowerShell コマンドレットを使用して、サーバーのシステム状態のバックアップを作成できます。システム状態のバックアップは、ローカルに接続されている (内蔵または外付けの) ディスク、またはリモート共有フォルダーに保存できます。DVD、光学式メディア、または他のリムーバブル記憶域メディアに保存することはできません。さらに、システム状態のバックアップを作成するときは、他のファイル、フォルダー、およびボリュームを回復対象に追加することもできます。

このトピックでは、Wbadmin start systemstatebackup を使用してシステム状態の 1 回限りのバックアップを作成する方法、および Wbadmin enable backup を使用してシステム状態のスケジュールされたバックアップを作成する方法を説明します。他の方法の詳細については、次の情報を参照してください。

Wbadmin start systemstatebackup を使用してシステム状態のバックアップを作成するには

  1. 管理者特権でコマンド プロンプトを開きます。これには、[スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。

  2. コマンド プロンプトで、次のように入力します。

    wbadmin start systemstatebackup -backupTarget:<ボリューム名> [-quiet]

    たとえば、ユーザーにメッセージを表示しないでシステム状態のバックアップを作成し、ボリューム F に保存するには、次のように入力します。

    wbadmin start systemstatebackup -backupTarget:F: -quiet

    このコマンドの完全な構文を表示するには、コマンド プロンプトに次のように入力します。

    Wbadmin start systemstatebackup /?

Wbadmin enable backup を使用してスケジュールされたシステム状態のバックアップを作成するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして [管理者として実行] をクリックし、管理者特権でコマンド プロンプトを開きます。

  2. コマンド プロンプトで、次のように入力します。

    wbadmin enable backup [-addtarget:<バックアップ対象>] [-removetarget:<バックアップ対象>] [-schedule:<バックアップを実行する時刻>] [-include:<含める項目> [-nonRecurseInclude:<含める項目>] [-exclude:<除外する項目>] [-nonRecurseExclude:<除外する項目>] [-allCritical] [-systemState] [-vssFull | -vssCopy] [-user:<ユーザー名>] [-password:<パスワード>] [-quiet]

    たとえば、ユーザーにメッセージを表示しないで、システム状態のバックアップを毎日午前 9 時に作成し、ボリューム F に保存するには、次のように入力します。

    wbadmin enable backup -addtarget:F: -schedule:09:00 -systemState -quiet

    このコマンドの完全な構文を表示するには、コマンド プロンプトに次のように入力します。

    Wbadmin enable backup /?

その他の考慮事項

  • Windows Server バックアップの機能を使用してシステム状態のバックアップを作成するには、Backup Operators グループまたは Administrators グループのメンバーであるか、適切な権限が委任されている必要があります。

  • システム状態のバックアップを作成するときに他の項目もバックアップに追加する場合は、-systemState、-include、および -nonRecurseInclude の各パラメーターを指定して Wbadmin start backup コマンドを使用します。このコマンドの完全な構文を表示するには、コマンド プロンプトに次のように入力します。

    Wbadmin start backup /?

その他の参照情報

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