ボリュームに対して毎日のバックアップをスケジュールすることにより、Windows Server 2008 R2 を実行しているサーバーとそのデータを自動的に保護することができます。スケジュールされたバックアップを構成するには、まず次の作業を行う必要があります。

  • バックアップの保存場所を特定します (保存場所の選択方法の詳細については、「サーバーをバックアップする」を参照してください)。ボリュームをバックアップ専用にせずに、バックアップ以外のデータもボリュームに保存するように選択した場合、そのボリュームに対する書き込み操作の I/O 負荷が最大 200% も増大し、パフォーマンスが低下するおそれがあります。

  • サーバー全体をバックアップするか、特定の項目のみをバックアップするかを決定します (バックアップ対象の選択方法の詳細については、「サーバーをバックアップする」を参照してください)。

Windows Server バックアップのユーザー インターフェイスを使用して、バックアップ スケジュールを作成するには
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をクリックして、[Windows Server バックアップ] をクリックします。

  2. スナップインの既定のページにある [操作] ウィンドウの [Windows Server バックアップ] で、[バックアップ スケジュール] をクリックします。バックアップ スケジュール ウィザードが開きます。

  3. [はじめに] ページで、[次へ] をクリックします。

  4. [バックアップの構成の選択] ページで、次のいずれかの操作を行い、[次へ] をクリックします。

    • サーバーのすべてのボリュームをバックアップするには、[サーバー全体 (推奨)] をクリックします。これが推奨されるオプションです。

    • 特定の項目だけをバックアップするには、[カスタム] をクリックし、[次へ] をクリックします。

      1. [バックアップする項目を選択] ページで、[項目の追加] をクリックします。[項目の選択] で、バックアップする項目に対応するチェック ボックスをオンにします。特定のフォルダーまたはファイルだけをバックアップする場合は、フォルダー ツリーを展開して、バックアップに含める項目を選択します。[OK] をクリックします。

      2. [バックアップする項目を選択] ページで、[詳細設定]、[除外] タブ、[除外の追加] の順にクリックしてから、フォルダー ツリーを展開して除外する項目を選択します。

      3. [VSS の設定] タブで、[VSS 完全バックアップ] または [VSS コピー バックアップ] を選択します。[OK] をクリックします。

  5. [バックアップの時間の指定] ページで、次のいずれかの操作を行い、[次へ] をクリックします。

    • [1 日 1 回] をクリックし、ドロップダウン リストから時刻を選択して、1 日 1 回のバックアップの実行を開始します。

    • [1 日複数回] をクリックします。開始時刻を選択するには、[指定可能な時間] でバックアップを開始する時刻をクリックし、[追加] をクリックして、指定した時刻を [スケジュールされた時間] に移動します。この手順を、追加する開始時刻ごとに繰り返します。

  6. [作成先の種類の指定] ページで、[ボリュームにバックアップする] を選択します。

  7. [ボリュームにバックアップする] を選択します。[バックアップ先のボリュームの選択] ページで、[追加] をクリックします。[ボリュームの追加] で、使用するボリュームをクリックし、[OK] をクリックします。

    バックアップの保存先として、同じディスク上の複数のボリュームを選択することはできません。1 個のディスクについて、追加できるボリュームは 1 つだけです。

  8. [確認] ページで詳細を確認し、[完了] をクリックします。ディスクを保存専用にする場合は、ディスクがフォーマットされます。これには、ディスクのサイズに応じて数分かかる場合があります。

  9. [概要] ページで、[閉じる] をクリックします。

  10. その他の考慮事項

    • スケジュールされたバックアップを作成するには、Administrators グループまたは Backup Operators グループのメンバーであること、または適切な権限が委任されていることが必要です。

    • このタスクは、Windows Server バックアップ Microsoft 管理コンソール (MMC) スナップインの [別のコンピューターへ接続] オプションを使用して、別のサーバーに対してリモートで実行することもできます。リモート サーバーの Administrators グループまたは Backup Operators グループのメンバーであることを確認してください。Backup Operators の場合は、リモート コンピューターに接続できるように、リモート コンピューターで DCOM (分散コンポーネント オブジェクト モデル) セキュリティ設定が設定されていることを確認してください。

      この機能を使用できるのは、ローカル サーバーとリモート サーバーで同じバージョンの Windows が実行されている場合 (Windows Server 2008 か Windows Server 2008 R2 のどちらかが両方で実行されている場合) のみです。さらに、この機能を使用して、Windows クライアント オペレーティング システムの任意のバージョンを実行するコンピューターを管理することはできません。

    • バックアップ スケジュールを作成した後は、定期的に設定を見直し、ハードウェア構成が変更されていないこと、必要な項目がすべてバックアップされていることを確認してください。手順の詳細については、「自動バックアップのスケジュールを変更または停止する」を参照してください。

    その他の参照情報


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