Windows Server バックアップのバックアップ スケジュール ウィザードを使用して、1 日 1 回またはそれ以上の頻度で自動的に実行されるバックアップをスケジュールすることができます。

重要
  • スケジュールされたバックアップは、1 つ以上の接続されたディスク (内蔵ディスクまたは外付けディスク) に保存できます。Windows Server 2008 R2 では新たに、スケジュールされたバックアップをボリュームまたはリモート共有フォルダーにも保存できるようになりました。ディスクを使用する場合は、ディスクが使用可能かつオンラインになっていないと、スケジュールを構成したりウイザードを完了することができません。ただし、スケジュールされたバックアップの実行を開始する際には、バックアップが常に同じディスクに保存されるように、ディスクを複数使用している場合は 1 台だけに接続することをお勧めします。そして、そのバックアップのセットをオフサイトに移動する場合は、それらのディスクの中から別のディスクを接続します。
  • バックアップの保存先として複数のボリュームを選択することができます。ただしこれは、対象のボリュームが含まれるディスクをオフサイトに移動できる場合にのみ行うことをお勧めします (複数のディスクを使用する場合と同様)。ディスクをフォーマットせずに最初のバックアップが作成されるようにするには、バックアップをボリュームに保存するように選択します。たとえば、バックアップの保存先として使用するディスクに、他のデータや別のサーバーのバックアップが含まれている場合には、そのディスク上のボリュームにバックアップを保存することもできます。このようにすると、ディスク全体をバックアップ専用に消費しなくても済むので、ディスクをフォーマットしなくても最初のバックアップが作成されます。
  • リモート共有フォルダーを使用する場合は、フォルダーが使用可能であること、フォルダーに対する書き込みアクセス許可を持っていること、フォルダーをホストしているコンピューターで Administrators グループまたは Backup Operators グループのメンバーとなっていることを確認してください。バックアップを作成するたびに古いバックアップは上書きされるため、一度に作成されるバックアップは 1 つです。バックアップは、フォルダーのアクセス制御リスト (ACL) のアクセス許可を継承します。

スケジュールされたバックアップは、Wbadmin enable backup コマンドまたは Windows Server バックアップの Windows PowerShell コマンドレットを使用して作成することもできます。Wbadmin コマンドの使用例と構文の詳細については、コマンド リファレンスのページ (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=93106) を参照してください。Windows Server バックアップのコマンドレットの使用例と構文の詳細については、Windows PowerShell リファレンスのページ (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=143721) を参照してください。

次のチェックリストでは、Windows Server バックアップのユーザー インターフェイスを使用して自動バックアップをスケジュールする方法について説明します。

タスク 参照

開始する前に、概念や要件を確認し、次の項目について決定します。

  • 1 日に何回、何時にバックアップを実行するのか。

  • バックアップを保存するのに、ボリューム、1 つのディスク、複数のディスク、リモート共有フォルダーのどれを使用するか。

    ボリュームを使用してバックアップを保存する場合、1 つの物理ディスクに対して選択できるボリュームは 1 つだけです。

  • バックアップ対象のファイル、フォルダー、ボリュームをどれにするか。また、ベア メタル回復、サーバー全体 (すべてのボリューム)の回復、またはシステム状態の回復にバックアップを使用する必要があるかどうか。

Windows Server バックアップサーバーをバックアップするhttps://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=93012 (英語の可能性あり)

Windows Server バックアップをまだインストールしていない場合は、インストールします。

Windows Server バックアップのツールをインストールする

バックアップ スケジュール ウィザードを実行し、ウィザードの指示に従います。

自動バックアップを構成するバックアップ スケジュール ウィザード

必要に応じて、オフサイトでの入れ替えができるように、複数のディスクに保存されるようバックアップを構成します。

複数の記憶域ディスク用のバックアップ スケジュールを構成する

バックアップのスケジュール後、バックアップが作成されたら、そのバックアップでテスト回復を実行して、目的の項目を回復できることを確認します。これを行うには、最初のスケジュールされたバックアップが実行されるまで待ちます。または、1 回限りのバックアップを作成することもできます。それには、スケジュールされたバックアップと同じ設定を使用して、バックアップ (1 回限り) ウィザードまたは Wbadmin start backup コマンドを実行します。

手動バックアップを実行するサーバーを回復する

バックアップ スケジュールを定期的に見直して、最新のビジネス ニーズを満たしているかどうかを確認します。また、ボリューム、アプリケーション、機能、役割などの追加や削除を行った場合にも、スケジュールを修正する必要はないか検討します。さらに、Windows Server バックアップのユーザー インターフェイス、Wbadmin get status コマンド、または Windows Server バックアップの Windows PowerShell コマンドレットを使用して、バックアップの状態を確認します。

自動バックアップのスケジュールを変更または停止する

その他の考慮事項

  • Windows Server バックアップをインストールして使用するには、Backup Operators グループまたは Administrators グループのメンバーであるか、あるいは適切な権限が委任されている必要があります。

  • BitLocker ドライブ暗号化を使用してサーバーを保護している場合は、可能であれば、選択する記憶域の場所も BitLocker ドライブ暗号化を使用して保護してください。この操作は自動的には実行されません。明示的に有効にする必要があります。手順の詳細については、Windows BitLocker ドライブ暗号化手順ガイドに関するページ (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=143722) を参照してください。

詳細情報


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