分散トランザクション コーディネーター (DTC) サービスは、データベース、メッセージ キュー、ファイル システムなど、トランザクション保護されたリソースを更新するトランザクションを調整します。トランザクション保護されたこれらのリソースは、1 つのシステム上にすべて配置されている場合もあれば、システム ネットワークに分散している場合もあります。

コンポーネント サービス スナップインを使用して、ローカル トランザクション、リモート トランザクション、および分散トランザクションをサポートするようにコンピューターを構成することができます。また、コンポーネント サービスですべてのトランザクションを監視したり、管理したりすることもできます。

トランザクション管理

管理者は、コンポーネント サービスに用意されているいくつかの機能を使用して、ローカル コンピューター上およびリモート システム上で DTC トランザクション マネージャーの基本的な管理作業を実行することができます。

トランザクションを管理する場合は最初に、自分のコンピューターで実行しているアプリケーションのトランザクションを調整する DTC を構成します。既定では、コンピューター上のすべてのトランザクションは、コンピューターのローカル DTC トランザクション マネージャーによって調整されます。また、すべてのトランザクション調整トラフィックをリモート コンピューターの DTC トランザクション マネージャーに転送するよう、自分のコンピューターを構成することもできます。

トランザクションを管理するための次の主要な作業は、トランザクションを調整する DTC を構成することです。コンポーネント サービスを使用して、ローカル DTC トランザクション マネージャーまたはリモート コンピューター上のトランザクション マネージャーを管理することができます。次に示すように、コンポーネント サービス スナップインのコンソール ツリーで、[ローカル DTC] プロパティ シートにアクセスできます。

Component Services\Computers\Computer Name\Distributed Transaction Coordinator

構成に関する作業としては、トレースの開始と停止、ログのサイズと場所の変更、DTC トランザクション マネージャーのさまざまなセキュリティ設定の変更などが挙げられます。

また、コンポーネント サービスには、DTC トランザクション マネージャー用にトランザクションの一覧ユーティリティとトランザクションの統計ユーティリティも用意されています。これらのユーティリティを使用して、DTC トランザクション マネージャーが管理するトランザクションの状態を表示したり、変更したりできます。

これ以外の DTC 作業の詳細については、DTC 管理に関するページ (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=66713 (英語の可能性あり)) を参照してください。


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