紹介とは、ユーザーが名前空間のルートにアクセスするか、ターゲットを持つフォルダーにアクセスしたときに、クライアント コンピューターがドメイン コントローラーまたは名前空間サーバーから受信する、順序付きのターゲット一覧です。クライアントは、紹介を受信した後、まず一覧の先頭のターゲットにアクセスしようとします。そのターゲットにアクセスできない場合は、次のターゲットにアクセスしようとします。

クライアントのサイト内のターゲットは、常に紹介内の先頭に一覧表示されます。クライアントのサイト外のターゲットは、順序の指定方法に従って一覧表示されます。

次の各セクションでは、クライアントがターゲットを参照する順序を指定する方法と、さまざまなターゲット紹介の順序について説明します。

順序を設定する

名前空間のルートで順序の指定方法を設定するには、次の手順を実行してください。

名前空間のルートの紹介内のターゲットの順序指定方法を設定するには
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントして、[DFS の管理] をクリックします。

  2. コンソール ツリーの [名前空間] ノードで、名前空間を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  3. [紹介] タブで、順序の指定方法を選択します。

ターゲットを持つフォルダーは、名前空間のルートから順序の指定方法を継承します。順序の指定方法を上書きするには、次の手順を実行してください。

フォルダーの紹介内のターゲットの順序指定方法を設定するには
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントして、[DFS の管理] をクリックします。

  2. コンソール ツリーの [名前空間] ノードで、ターゲットを持つフォルダーを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  3. [紹介] タブで、[クライアント サイト外のターゲットを除外する] チェック ボックスをオンにします。

ターゲット紹介順序の指定方法

順序の指定方法には、次の 3 種類があります。

  • 無作為な順序

  • 最低コスト

  • クライアントのサイト外のターゲットを除外する

無作為な順序

この方法では、ターゲットが次の順序で指定されます。

  1. クライアントと同じ AD DS サイトにあるターゲットが、紹介の最上部に無作為な順序で一覧表示されます。

  2. クライアントのサイト外のターゲットが、無作為な順序で一覧表示されます。

同じサイトのターゲット サーバーを使用できない場合は、接続コストが高かったり、ターゲットが離れたりしていても、そのクライアント コンピューターが無作為なターゲット サーバーに参照されるようになります。

最低コスト

この方法では、ターゲットが次の順序で指定されます。

  1. クライアントと同じサイトにあるターゲットが、紹介の最上部に無作為な順序で一覧表示されます。

  2. クライアントのサイト外のターゲットが、最低コストから最高コストの順に一覧表示されます。同一コストを持つ紹介はグループにまとめられ、それぞれのグループ内では、ターゲットが無作為な順序で一覧表示されます。

サイト リンクのコストは、DFS の管理スナップインには表示されません。サイト リンクのコストを表示するには、Active Directory サイトとサービス スナップインを使用します。

クライアントのサイト外のターゲットを除外する

この方法では、クライアントと同じサイトにあるターゲットのみが、紹介に含まれます。これらの同一サイトのターゲットは、無作為な順序で一覧表示されます。同一サイトのターゲットが存在しない場合、クライアントは紹介を受け取らないため、名前空間のその部分にはアクセスできません。

ターゲットの優先順位が "すべてのターゲットの先頭" または "すべてのターゲットの末尾" に設定されているターゲットは、順序の指定方法が [クライアント サイト外のターゲットを除外する] に設定されていても、紹介に一覧表示されます。

その他の参照情報


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