紹介とは、ユーザーが名前空間のルートにアクセスするか、ターゲットを持つフォルダーにアクセスしたときに、クライアント コンピューターがドメイン コントローラーまたは名前空間サーバーから受信する、順序付きのターゲット一覧です。クライアントは、紹介を受信した後、まず一覧の先頭のターゲットにアクセスしようとします。そのターゲットにアクセスできない場合は、次のターゲットにアクセスしようとします。
クライアントのサイト内のターゲットは、常に紹介内の先頭に一覧表示されます。クライアントのサイト外のターゲットは、順序の指定方法に従って一覧表示されます。
次の各セクションでは、クライアントがターゲットを参照する順序を指定する方法と、さまざまなターゲット紹介の順序について説明します。
順序を設定する
名前空間のルートで順序の指定方法を設定するには、次の手順を実行してください。
名前空間のルートの紹介内のターゲットの順序指定方法を設定するには |
[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントして、[DFS の管理] をクリックします。
コンソール ツリーの [名前空間] ノードで、名前空間を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[紹介] タブで、順序の指定方法を選択します。
ターゲットを持つフォルダーは、名前空間のルートから順序の指定方法を継承します。順序の指定方法を上書きするには、次の手順を実行してください。
フォルダーの紹介内のターゲットの順序指定方法を設定するには |
[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントして、[DFS の管理] をクリックします。
コンソール ツリーの [名前空間] ノードで、ターゲットを持つフォルダーを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[紹介] タブで、[クライアント サイト外のターゲットを除外する] チェック ボックスをオンにします。
ターゲット紹介順序の指定方法
順序の指定方法には、次の 3 種類があります。
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無作為な順序
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最低コスト
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クライアントのサイト外のターゲットを除外する
無作為な順序
この方法では、ターゲットが次の順序で指定されます。
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クライアントと同じ AD DS サイトにあるターゲットが、紹介の最上部に無作為な順序で一覧表示されます。
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クライアントのサイト外のターゲットが、無作為な順序で一覧表示されます。
同じサイトのターゲット サーバーを使用できない場合は、接続コストが高かったり、ターゲットが離れたりしていても、そのクライアント コンピューターが無作為なターゲット サーバーに参照されるようになります。
最低コスト
この方法では、ターゲットが次の順序で指定されます。
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クライアントと同じサイトにあるターゲットが、紹介の最上部に無作為な順序で一覧表示されます。
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クライアントのサイト外のターゲットが、最低コストから最高コストの順に一覧表示されます。同一コストを持つ紹介はグループにまとめられ、それぞれのグループ内では、ターゲットが無作為な順序で一覧表示されます。
注 | |
サイト リンクのコストは、DFS の管理スナップインには表示されません。サイト リンクのコストを表示するには、Active Directory サイトとサービス スナップインを使用します。 |
クライアントのサイト外のターゲットを除外する
この方法では、クライアントと同じサイトにあるターゲットのみが、紹介に含まれます。これらの同一サイトのターゲットは、無作為な順序で一覧表示されます。同一サイトのターゲットが存在しない場合、クライアントは紹介を受け取らないため、名前空間のその部分にはアクセスできません。
注 | |
ターゲットの優先順位が "すべてのターゲットの先頭" または "すべてのターゲットの末尾" に設定されているターゲットは、順序の指定方法が [クライアント サイト外のターゲットを除外する] に設定されていても、紹介に一覧表示されます。 |