ドメイン ネーム システム (DNS) 名前空間は 1 つ以上のゾーンに分割できます。対応するゾーンの管理を委任することで、名前空間の一部の管理を別の場所または組織内の別の部署に委任できます。詳細については、「ゾーンの委任とは」を参照してください。
ゾーンを委任する場合、作成する新しいゾーンごとに、そのゾーンに対して権限のある DNS サーバーを指す委任レコードを他のゾーンに配置する必要があります。これは、権限を転送する場合と、新ゾーンに対する権限の付与先となる新サーバーのクライアントと他の DNS サーバーに適切な紹介を提供する場合の両方で必要です。
この手順を実行するためには、Administrators グループのメンバーシップ、またはそれと同等のメンバーシップが最低限必要です。 適切なアカウントおよびグループ メンバーシップの使用の詳細については、
ゾーンの委任を作成する
Windows のインターフェイスを使用してゾーンの委任を作成するには |
DNS マネージャーを開きます。
コンソール ツリーで該当するサブドメインを右クリックし、[新しい委任] をクリックします。
新しい委任ウィザードの指示に従って、新しく委任されたドメインの作成を完了します。
その他の考慮事項
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DNS マネージャーを開くには、[スタート] ボタンをクリックして [管理ツール] をポイントし、[DNS] をクリックします。
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ここで説明した委任を実行する前に、該当するゾーン委任の一部として表示されるすべてのドメインまたはサブドメインを現在のゾーンに作成する必要があります。必要に応じて、この手順を完了する前に、DNS マネージャーを使用して最初にドメインをゾーンに追加します。
コマンド ラインを使用してゾーンの委任を作成するには |
コマンド プロンプトを開きます。
次のコマンドを入力して、Enter キーを押します。
dnscmd <ServerName> /RecordAdd <ZoneName> <NodeName> [/Aging] [/OpenAcl] [<Ttl>] NS {<HostName>|<FQDN>}
パラメーター | 説明 |
---|---|
dnscmd |
DNS サーバーの管理用コマンド ライン ツールの名前を指定します。 |
<サーバー名> |
必須です。DNS サーバーの DNS ホスト名を指定します。DNS サーバーの IP アドレスを入力することもできます。ローカル コンピューター上の DNS サーバーを指定するには、ピリオド (.) を入力することもできます。 |
/RecordAdd |
必須です。リソース レコードを追加するコマンドを指定します。 |
<ゾーン名> |
必須です。ゾーンの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定します。 |
<ノード名> |
必須です。SOA (Start of Authority) リソース レコードの追加対象となる DNS 名前空間内のノードの FQDN を指定します。ゾーン名を基準としたノード名、ゾーンのルート ノードを指定する @ を入力することもできます。 |
/Aging |
このコマンドを使用すると、このリソース レコードに対してエージングと清掃を行うことができるようになります。このコマンドを使用しない場合、リソース レコードは、手動で更新または削除しない限り DNS データベースに残ります。 |
/OpenAcl |
どのユーザーでも新しいレコードを変更できることを指定します。このパラメーターがない場合、管理者のみが新しいレコードを変更できます。 |
<TTL 値> |
リソース レコードの Time To Live (TTL) 設定を指定します。TTL の既定値は SOA (Start of Authority) リソース レコードに定義されています。 |
NS |
必須です。ゾーン名で指定したゾーンに、ネーム サーバー (NS) リソース レコードを追加することを指定します。 |
<ホスト名>|<FQDN> |
必須です。権限を持っている新しいサーバーのホスト名または FQDN を指定します。 |
このコマンドの完全な構文を表示するには、コマンド プロンプトで次のように入力し、Enter キーを押します。
dnscmd /RecordAdd /help
その他の考慮事項
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高度なコマンド プロンプト ウィンドウを開くには、[スタート]、[すべてのプログラム]、[アクセサリ] の順にクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。