DNS サーバー サービスは、エージング機能と清掃機能をサポートしています。これらの機能は、時間の経過に伴ってゾーン データに蓄積される、古くなったリソース レコードの清掃と削除を実行するためのメカニズムを提供します。この手順を使用して、特定のリソース レコードの清掃方法を変更できます。
この手順を実行するためには、Administrators グループのメンバーシップ、またはそれと同等のメンバーシップが最低限必要です。 適切なアカウントおよびグループ メンバーシップの使用の詳細については、
指定したリソース レコードの清掃およびエージングのプロパティをリセットする
Windows インターフェイスを使用して指定したリソース レコードのエージングおよび清掃のプロパティをリセットするには |
DNS マネージャーを開きます。
コンソール ツリーで、該当するゾーンをクリックします。
詳細ウィンドウで、清掃およびエージングのプロパティをリセットするリソース レコードをダブルクリックします。
最初にどのような方法でリソース レコードをゾーンに追加したかによって、次のいずれかを実行します。
-
動的更新を使ってレコードを動的に追加した場合は、[古くなったらこのレコードを削除する] チェック ボックスをオフにして、エージングや清掃処理での削除ができないようにします。このレコードに対してその後も動的更新が行われる場合は、動的更新されたレコードを削除できるようにするために、ドメイン ネーム システム (DNS) サーバーによってこのチェック ボックスが常にリセットされます。
-
レコードを静的に追加した場合は、[古くなったらこのレコードを削除する] チェック ボックスをオンにして、清掃処理中にそのレコードのエージングや削除ができるようにします。
-
動的更新を使ってレコードを動的に追加した場合は、[古くなったらこのレコードを削除する] チェック ボックスをオフにして、エージングや清掃処理での削除ができないようにします。このレコードに対してその後も動的更新が行われる場合は、動的更新されたレコードを削除できるようにするために、ドメイン ネーム システム (DNS) サーバーによってこのチェック ボックスが常にリセットされます。
その他の考慮事項
-
DNS マネージャーを開くには、[スタート] ボタンをクリックして [管理ツール] をポイントし、[DNS] をクリックします。
-
この手順は、動的に登録されているリソース レコードに対してのみ必要です。手作業でゾーンに追加するレコードの場合は、レコードのタイム スタンプの値が常に 0 になり、清掃処理から除外されます。
-
ネーム サーバー (NS) リソース レコードおよび Start of Authority (SOA) リソース レコードの清掃とエージングのプロパティは、これらのリソース レコードのプロパティではなく、ゾーンのプロパティでリセットされます。
コマンド ラインを使用して指定したリソース レコードのエージングおよび清掃のプロパティをリセットするには |
コマンド プロンプトを開きます。
次のコマンドを入力して、Enter キーを押します。
dnscmd <ServerName> /Config {<ZoneName>|..AllZones} /ScavengingInterval <Value>
パラメーター | 説明 |
---|---|
dnscmd |
DNS サーバーの管理用コマンド ライン ツールです。 |
<サーバー名> |
必須です。DNS サーバーの DNS ホスト名を指定します。DNS サーバーの IP アドレスを入力することもできます。ローカル コンピューター上の DNS サーバーを指定するには、ピリオド (.) を入力することもできます。 |
/Config |
必須です。指定されたゾーンを構成します。 |
<ゾーン名>|..AllZones |
必須です。ゾーンの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定します。指定された DNS サーバーでホストされるすべてのゾーンで動的更新が許可されるよう構成するには、「..AllZones」と入力します。 |
/ScavengingInterval |
必須です。清掃の間隔を設定します。 |
<値> |
必須です。清掃間隔の新しい値を時間単位で入力します。既定値は 168 (1 週間) です。 |
このコマンドの完全な構文を表示するには、コマンド プロンプトで次のように入力し、Enter キーを押します。
dnscmd /Config /help
その他の考慮事項
-
高度なコマンド プロンプト ウィンドウを開くには、[スタート]、[すべてのプログラム]、[アクセサリ] の順にクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。