XPS ドキュメントとは、XML Paper Specification つまり .xps ファイル形式で保存されたファイルです。XPS ドキュメント (.xps ファイル) は、Windows で印刷できる任意のプログラムを使用して作成できますが、Windows のこのバージョンに含まれている XPS ビューアーを使用しないと表示できません。
XPS ビューアーとは
XPS ドキュメントをクリックすると、そのドキュメントは XPS ビューアーで自動的に開かれます。XPS ビューアーには XPS ドキュメントを表示および管理するための複数のオプションが用意されています。オプションを利用して、次の操作を実行できます。
- XPS ドキュメントのコピーをコンピューターに保存する
- 単語また語句でドキュメントを検索する
- 拡大または縮小して、テキストや画像を見やすくする
- XPS ドキュメントにデジタル署名する
- ドキュメントのアクセス許可を適用して、ドキュメントにアクセスできるユーザーおよび期間を決定します。
XPS ドキュメント形式の詳細については、Microsoft Web サイトの「
XPS ビューアーの使用
XPS ビューアーは XPS ドキュメントの表示、検索、アクセス許可の設定、およびデジタル署名に使用できるプログラムです。XPS ビューアーの使用を開始するには、XPS ドキュメントを開きます。次の表に、XPS ビューアーで使用可能なツール バー ボタンを示します。
XPS ビューアーのツール バー ボタン
ツール バー ボタン | 説明 | ||||
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ファイル | ビューアーで XPS ドキュメントを開いたり、ドキュメントのコピーを保存したり、ビューアーを終了したりします。また、作成者、作成日などのドキュメント情報を表示することができます。 | ||||
アクセス許可 | ドキュメントのアクセス許可を設定したり、変更したり、表示したりします。また、アクセス許可に使用するアカウントを選択できます。ドキュメントの作成者である場合、ドキュメントのアクセス許可を設定したり、変更したりできます。ドキュメントの作成者でない場合は、設定されているドキュメントのアクセス許可を確認することができます。 | ||||
署名 | ドキュメントのデジタル署名をしたり、他のユーザーからの署名を要求したり、ドキュメントに既に適用されているデジタル署名を表示したりします。 | ||||
内容 | 内容ウィンドウのドキュメントの概要を表示します。
| ||||
印刷 | XPS ドキュメントを印刷します。ドキュメントにアクセス許可が適用されている場合、印刷を試みる前に印刷アクセス許可があることを確認してください。 | ||||
検索ボックス | 単語また語句でドキュメントを検索します。検索結果は内容ウィンドウに表示されます。 |
XPS ドキュメント: よく寄せられる質問
ここでは、XPS ドキュメントに関してよく寄せられる質問に対する回答を示します。
XPS ドキュメントとはどのようなものですか。
XML Paper Specification (XPS) ドキュメントは、ドキュメントの内容を表示、保存、共有、デジタル署名、および保護に使用できるドキュメント形式です。XPS ドキュメントは電子的な 1 枚の紙のようなものであるといえます。紙に印刷後はその内容を変更できないように、XPS 形式で保存された XPS ドキュメントの内容は編集できません。Windows のこのバージョンでは、印刷できる任意のプログラムで XPS ドキュメントを作成できますが、XPS ビューアーでは XPS ドキュメントの表示、署名、およびアクセス許可の設定のみが可能です。
XPS ドキュメントを作成するにはどうすればいいですか。
Microsoft Office システム全体を含む、印刷できる任意のプログラムで XPS ドキュメントを作成することができます。Microsoft Office で XPS ドキュメントを作成する方法については、Microsoft Office ヘルプと使い方の Web サイトにアクセスして、XPS 形式でファイルを保存する方法に関する情報を検索してください。
XPS ドキュメントをその他のプログラム (メモ帳、ワードパッドなど) で作成するには |
[ファイル] メニューの [印刷] をクリックします。
[印刷] ダイアログ ボックスで、使用可能なプリンターの一覧から [Microsoft XPS ドキュメント ライター] を選択し、[印刷] をクリックします。
[ファイル名を付けて保存] ダイアログ ボックスで、XPS ドキュメント名を入力し、[保存] をクリックします。
XPS ドキュメントを表示するにはどうすればいいですか。
印刷できる任意のプログラムで XPS ドキュメントを作成できますが、Windows Server® 2008 R2 に含まれている XPS ビューアーでは XPS ドキュメントの表示、デジタル署名、およびアクセス許可の設定のみが可能です。
XPS ビューアーで表示するために XPS ドキュメントをダブルクリックすると、ドキュメントがビューアーで自動的に開きます。XPS ビューアーのツール バーおよび機能の詳細については、「XPS ビューアーの使用」を参照してください。
XPS ドキュメントを確認し、保護するにはどうしたらいいですか。
デジタル署名を使用して XPS ドキュメントの信頼性を確認し、アクセス許可を使用してドキュメントの内容を保護することができます。
デジタル署名には次のような 2 つの目的があります。デジタル署名を使用すると、署名以降に XPS ドキュメントが変更されていないことを確認できます。また、別の XPS ドキュメントの発行元を確認できるため、その XPS ドキュメントを開く前に信頼できる発行元が作成したドキュメントであることを確認できます。
また、他のユーザーがアクセス許可なしにドキュメントを表示、コピー、印刷、またはデジタル署名できないように XPS ドキュメントに対してアクセス許可制限を作成することもできます。アクセス許可に時間制限を設定したり、必要に応じて他のユーザーに付与するアクセス許可数を調整したり、個々のユーザーに異なるアクセス レベルを設定したりすることができます。