このタブでは、インターネット インフォメーション サービス (IIS) によるアイドル状態のワーカー プロセスのシャットダウン方法、処理待ちの要求の数、CPU の監視、および Web ガーデン内のプロセスの数を構成します。

[アイドル タイムアウト]

アイドル タイムアウトの制限値は、システム リソースの保護に役立ちます。指定されたアイドル時間の経過後にアイドル状態のプロセスが終了し、それによって使用されていないワーカー プロセスが終了するからです。これによって、処理の負荷が重い場合、特定のアプリケーションが絶えずアイドル状態に陥る場合、または新しい処理空間を確保できない場合に、特定のコンピューターのリソースを適切に管理できます。

[アイドルなワーカー プロセスの解放までの待ち時間 (分)]

アクティブでない状態が一定時間続いた後に、アイドル状態のワーカー プロセスをすべて終了するときに選択します。

アイドル状態のワーカー プロセスを終了するまでの時間を分単位で設定するには、このボックスに数値を入力するか、上向き矢印や下向き矢印をクリックします。

[要求キューの制限]

指定されたアプリケーション プール キューについて、要求の数が監視され、その数に応じて新しい要求がキューに入れられるように IIS を構成するときに選択します。

アプリケーション プール キューの長さを制限すると、キューに多数の要求が入らなくなり、サーバーが過負荷になるのを防止できます。キューに新しい要求を追加するとキューの容量を超える場合は、サーバーによりその要求が拒否され、カスタマイズ不可能な 503 エラーがクライアントに返されます。

[カーネル内要求キューを制限する (要求数)]

受信する HTTP 要求を数値ベースで制限し、要求キューのサイズを制限できるように IIS を構成するときに選択します。制限に達すると、IIS により追加の要求が処理されず、カスタマイズ不可能な 503 エラーがクライアントに返されます。

キューに入れることのできる要求数の上限を設定するには、このボックスに数値を入力するか、上向き矢印や下向き矢印をクリックします。

[CPU 監視を有効にする]

CPU 総計を使用して、指定された制限値を超えて CPU 時間を大量に消費するワーカー プロセスが追跡され、終了されるように IIS を構成するときに選択します。CPU の監視は、アプリケーション プールのみを対象とし、CGI アプリケーションに対しては実行されません。

[最大 CPU 使用 (パーセント)]

ワーカー プロセスで使用できる CPU 使用量のパーセンテージを設定するには、このボックスに数値を入力するか、上向き矢印や下向き矢印をクリックします。

[CPU 使用率の更新 (分)]

CPU の監視で使用される CPU プロセスの数値が更新される頻度を設定するには、このボックスに数値を入力するか、上向き矢印や下向き矢印をクリックします。

最大 CPU 使用率を超えて CPU が使用されたときに次の動作を実行する

CPU が指定された最大使用率を超えたときに実行される最適なアクションを、リスト ボックスでクリックします。

  • [何もしない] を選択すると、特定のアプリケーション プール、またはプール グループの CPU 使用率が設定された上限に達したときに、IIS によりイベント ログにエラーが書き込まれます。

  • [シャットダウン] を選択すると、特定のアプリケーション プールの CPU 使用率が設定された上限に達したときに、IIS によりアプリケーション プール内のすべてのワーカー プロセスのシャットダウンが開始されます。この場合、アプリケーション プールに対して指定された ShutdownTimeLimit の秒数だけ、各ワーカー プロセスが自動的にシャットダウンするための猶予時間が与えられています。プロセスがこの時間内にシャットダウンしなかった場合は、IIS によってワーカー プロセスが終了されます。アプリケーション プールでは、CPUResetInterval に設定された時間制限に従って、シャットダウンとリセットが行われます。

[Web ガーデン]

Web ガーデンは、複数のワーカー プロセスを使用するアプリケーション プールです。

[最大ワーカー プロセス数]

アプリケーション プールに含めることのできるワーカー プロセスの最大数を設定するには、このボックスに数値を入力するか、上向き矢印や下向き矢印をクリックします。

関連項目

タイムアウトおよび CPU 機能と Web ガーデンの詳細については、Microsoft Windows Server TechCenter の IIS 6.0 のオンライン ドキュメント (英語の可能性あり) を参照してください。


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