バックグラウンド インテリジェント転送サービス (BITS) は、ドリズル サービスとも呼ばれる、バックグラウンド ファイル転送メカニズムおよびキュー マネージャーです。BITS では、ファイル要求を調整することで、使用する帯域幅を最小限にすると同時にエンドユーザー エクスペリエンスを向上させます。IIS で BITS を有効にして Web サーバーのサービスの質を維持できます。
[クライアントがこの仮想ディレクトリにデータを転送することを許可する]
BITS クライアントからこの仮想ディレクトリへのアップロードを可能にするときに使用します。有効になっていないと、アップロードを試みる BITS クライアントがアクセスを拒否されます。BITS は、BITS アップロードに対応する仮想ディレクトリでの "スクリプト" アクセス許可と "実行" アクセス許可をすべて無効にします。
[既定の設定を使う]
この仮想ディレクトリに既定の構成を使用するときに選択します。このディレクトリが別の仮想ディレクトリに組み込まれ、その外側の仮想ディレクトリでカスタム構成が定義されている場合は、その構成が既定の構成の代わりに使用されます。
[カスタム構成を使う]
このプロパティ ページの構成情報を使用するときに選択します。既定の設定や継承された設定は使用されません。
[ファイルの最大サイズ]
1 つの BITS ジョブでアップロードできるデータの最大量を設定するときに選択します。有効になっていない場合は、データの量が制限されません。
[未完了ジョブを削除するまでの時間]
指定された時間内に処理が進まなかった場合に不完全なアップロードを削除するときに選択します。タイムアウトは、MSTASK クリーンアップ作業項目が実行されるたびにチェックされます。この仮想ディレクトリに関してタイムアウトがチェックされる頻度を設定するには、[クリーンアップのスケジュール] をクリックします。
[サーバー ファーム サポートを有効にする]
クライアントが使用する名前ではなく、指定された名前を使用してクライアントが再接続するようにするときに選択します。これにより、サーバー ファームにアップロードしているクライアントは、アップロードを開始したときと同じサーバーに引き続きアップロードできます。Web ファームにアップロードする場合は、この機能を有効にして構成することをお勧めします。
[再接続する IP アドレス]
このサーバーへの再接続に使用するパブリック IP を指定するときに選択します。
[元の IP アドレスを使うまでの時間]
エラーを受け取ったクライアントでは、このタイムアウトを超過するまで、再接続する IP アドレス の名前を使用してサーバーへの再接続が試みられます。タイムアウトが超過すると、クライアントは元の名前に戻ります。
[通知を許可する]
この仮想ディレクトリに対して通知を有効にするときに使用します。この設定を有効にした場合は、[通知の種類] と [通知 URL] の設定が必要です。
[通知の種類]
ジョブがアップロードされた後に実行する通知の種類を構成するときに使用します。
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[ファイル名を送信]: サーバーは、アップロードされたファイルへのパスを 通知 URL に指定された URL に送信します。サーバーは、クライアントにファイルを返すことがあります。
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[データを送信]: サーバーは、アップロードされたファイル全体を、POST (Power-on Self Test) のエンティティとして 通知 URL に指定された URL に送信します。クライアントには応答エンティティが送信されます。
[通知 URL]
通知の種類が [データを送信] または [ファイル名を送信] である場合、この URL は、アップロードされたファイルのポスト先になります。この URL は、絶対 URL または自己相対 URL です。URL が自己相対 URL である場合は、元の要求 URL がベースとして使用されます。
[クリーンアップのスケジュール]
この設定では、BITS 拡張機能により、この仮想ディレクトリの不完全なファイルがスキャンされる頻度を構成します。不完全なアップロードが検出された場合は、そのファイルがタイムアウト値と照合されます。このファイルに対して、タイムアウト期間より長く処理が行われていない場合は、アップロードが自動的に取り消されます。この設定は、継承による影響を受けず、この仮想ディレクトリにのみ適用されます。
[今すぐクリーンアップ]
タイムアウト期間以降処理が行われていないファイルのチェックを開始するときに選択します。この仮想ディレクトリの不完全なファイルをすべて削除するには、クリーンアップを実行する前にタイムアウト値を 0 に設定します。