アプリケーション プールのリサイクル設定の編集ウィザードの [リサイクル条件] ページは、アプリケーション プール内のワーカー プロセスが定期的に再起動されるように IIS を構成するときに使用します。この構成により、貴重なシステム リソースの回復および障害のあるワーカー プロセスの管理の強化ができます。

UI 要素の一覧

要素名説明

[定期的な間隔 (分)]

ワーカー プロセスをリサイクルする時間間隔 (分単位) を指定する場合に、このオプションを選択します。このオプションは、長時間実行すると問題が発生するようなアプリケーションがある場合に使用します。そのアプリケーションに関する知識に基づいて、障害が発生するまでの時間より短い時間間隔を設定する必要があります。

[一定の要求数]

ワーカー プロセスをリサイクルするまでに許容する要求数の上限を指定する場合に、このオプションを選択します。このオプションは、要求数が一定数に達すると問題が発生するようなアプリケーションがある場合に使用します。そのアプリケーションに関する知識に基づいて、障害が発生するまでの要求処理数よりも小さい値を設定する必要があります。

[特定の時間]

このオプションは、ワーカー プロセスを 24 時間以内にリサイクルする時刻 (複数も可) を指定する場合に使用します。たとえば、ワーカー プロセスのリサイクルを午前 4:30 と午後 4:30 に行うには、「4:30 AM, 4:30 PM」と入力します。指定する時間には、Web サーバーの現地時間を使用します。このオプションは、長時間実行すると問題が発生するようなアプリケーションがあり、アプリケーション プールのリサイクルを特定の時刻 (ユーザーの作業に影響しないように、夜間や早朝の時刻など) に行う場合に使用します。そのアプリケーションに関する知識に基づいて、障害を回避できる十分な頻度の間隔で時刻を設定する必要があります。

[仮想メモリ使用量 (KB)]

このオプションは、ワーカー プロセスがリサイクルされるまでにそのプロセスで使用できる、システムの共有仮想メモリの最大量を KB 単位で設定するときに選択します。このオプションは、サーバーで使用される仮想メモリが定常的に増加する場合にも選択できます。これは、アプリケーションが何回もメモリを予約することによってメモリ ヒープが断片化している可能性を示しています。指定した値が大きすぎると、システムのパフォーマンスが大幅に低下する可能性があります。このしきい値は、使用可能な仮想メモリの 70% 未満になるように設定してから、必要に応じて調整します。

[プライベート メモリ使用量 (KB)]

このオプションは、ワーカー プロセスがリサイクルされるまでにそのプロセスで使用できる、プライベートで割り当てたシステム物理メモリの最大量を KB 単位で設定するときに選択します。このオプションは、アプリケーションでメモリがリークする場合に使用します。指定した値が大きすぎると、システムのパフォーマンスが大幅に低下する可能性があります。この値は、サーバーで使用可能な物理メモリの 60% 未満に設定してから、必要に応じて調整します。

関連項目


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