Windows Server® 2008 R2 のツールを使用すると、サーバーの役割と機能を簡単に削除できます。役割または機能は、役割の削除ウィザードまたは機能の削除ウィザード、Windows PowerShell、またはコマンドラインを使用して削除できます。

サーバーから役割または機能を削除する方法

Windows Server 2008 R2 では、次の 3 つの方法でサーバーから役割または機能を削除することができます。

Windows のインターフェイスを使用して役割または機能を削除するには
  • サーバー マネージャーのメイン ウィンドウの [役割の概要] 領域または [機能の概要] 領域で、削除するソフトウェアに応じて [役割の削除] または [機能の削除] をクリックします。ウィザードに示される手順に従い、削除処理を進めます。

Windows PowerShell を使用して役割または機能を削除するには
  1. 管理者特権で Windows PowerShell セッションを開きます。これを行うには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[アクセサリ] 、[Windows PowerShell] の順にポイントして [Windows PowerShell] ショートカットを右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。

  2. サーバー マネージャー コマンドレットを使用する前に、サーバー マネージャー モジュールを Windows PowerShell セッションに読み込みます。次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。

    Import-Module Servermanager

    Windows PowerShell コマンドレットでは、大文字と小文字は区別されません。

  3. 削除対象の役割、役割サービス、または機能のコマンド名がわからない場合は、次のコマンドを入力して Enter キーを押すと、[名前] 列にすべてのコマンド名の一覧が返されます。このコマンド名は次の手順で必要になります。

    Get-WindowsFeature

  4. 役割または機能を削除するには次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。name には前の手順で取得した役割、役割サービス、または機能のコマンド名を指定します。-restart パラメーターの指定によって、削除完了後、コンピューターの再起動が必要な場合はコンピューターが自動的に再起動されます。

    Remove-WindowsFeature name -restart

    次の例に示すように、コンマでコマンド名を区切ることによって複数の役割、役割サービス、機能を削除することができます。

    Remove-WindowsFeature Application-Server,Hyper-V,WAS

Remove-WindowsFeature コマンドレットで使用可能なその他のパラメーターの詳細については、「Get-Help Remove-WindowsFeature -full」と入力するか、「サーバー マネージャーのコマンドの概要」を参照してください。

コマンドラインを使用して役割または機能を削除するには
  1. 管理者特権でコマンド プロンプト ウィンドウを開きます。 高度なコマンド プロンプト ウィンドウを開くには、[スタート]、[すべてのプログラム]、[アクセサリ] の順にクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。

  2. 削除対象の役割、役割サービス、または機能のコマンド名がわからない場合は、次のコマンドを入力して Enter キーを押すと、コンピューターで使用可能な役割、役割サービス、機能の全一覧とそのコマンド名が返されます。

    ServerManagerCmd.exe -query

    Windows コマンド プロンプトのコマンドでは、大文字と小文字は区別されません。

  3. 次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。name には、削除する役割、役割サービス、または機能のコマンド名を指定します。-restart パラメーターの指定によって、削除完了後、コンピューターの再起動が必要な場合はコンピューターが自動的に再起動されます。

    ServerManagerCmd.exe -remove name -restart

    次の例に示すように、スペースでコマンド名を区切ることによって複数の役割、役割サービス、機能を削除することができます。

    ServerManagerCmd.exe -install Application-Server Hyper-V WAS -restart

  4. 削除完了後、コンピューターから役割、役割サービス、機能が削除されたことを確認するため、次のコマンドを入力して Enter キーを押します。クエリの結果では、インストールされている役割、役割サービス、機能が強調表示されています。

    ServerManagerCmd.exe -query

役割の削除ウィザード

役割の削除ウィザードを使用すると、サーバーから役割を削除する作業が簡単になり、複数の役割を一度に削除できます。サーバーにインストールされている役割、役割サービス、または機能を複数削除する際に [プログラムと機能] を何回も開く必要がなくなりました。役割の削除ウィザードの 1 回のセッションで、サーバーの構成を完了できます。

役割を削除する前に、残りの役割で必要となるソフトウェア コンポーネントが誤って削除されないことが、役割の削除ウィザードによって確認されます。必要に応じて、インストールされている残りの役割が必要とする他の役割、役割サービス、またはソフトウェア プログラムの削除について、ユーザーの承認を求めるメッセージがウィザードから表示されます。他の役割が依存しているソフトウェアを削除する危険性がほぼなくなります。

関連項目