テレフォニー アプリケーション プログラミング インターフェィス (TAPI) は、コンピューターにテレコミュニケーションを組み込む技術です。TAPI は従来の公衆交換電話網 (PSTN) と IP テレフォニーの両方をサポートし、音声、データ、およびビデオの通信機能を提供します。サポートされるハードウェアは、サウンド カードとビデオ カード、モデム、総合デジタル通信網 (ISDN) 回線、非同期転送モード (ATM) ネットワーク、およびカメラです。TAPI を使用して、ローカル コンピューターとの直接接続、電話回線、ローカル エリア ネットワーク (LAN)、ワイド エリア ネットワーク (WAN)、およびインターネットを経由した通信ができます。
TAPI を使用するプログラムでは、通話を発信および着信できるだけでなく、発信者番号通知、通話ルーティング、ボイス メール、およびビデオ会議などの高度なテレフォニー機能を提供できます。通信プログラムによって呼び出し元を識別したり、呼び出し元の情報を記憶および表示したり、顧客情報に基づく通話の優先度付けやルーティングを行ったりできます。
次のように、データ、FAX、および音声通話のテレフォニー機能を通信プログラムで制御するための共通の標準が TAPI によって確立されています。
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ダイヤル操作、応答、通話の切断など基本的な機能をはじめ、コンピューターと電話ネットワークの間で行われるすべての信号伝達が TAPI によって管理されます。
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TAPI には、保留、転送、電話会議、およびパーク保留など、PBX や ISDN などの電話システムが備える補助機能が含まれています。
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TAPI には追加のテレフォニー機能やネットワークに対応するための拡張性が組み込まれており、特定のサービス プロバイダーによってカスタマイズされた機能にもアクセスできます。
ハイパーターミナルおよびネットワーク接続は TAPI を使用する通信プログラムであり、Windows Vista® および Windows Server® 2008 オペレーティング システムに付属しています。FAX サービスも TAPI を使用する通信プログラムであり、これはオプションとして提供されています。また、追加のテレフォニー サポートを提供するために Microsoft または Microsoft 以外から入手できるその他のプログラムをインストールすることもできます。TAPI が提供する共通のインターフェイスにより、異なる通信プログラムを併用して通信デバイスを共有することが可能になっています。