トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) を使用してコンピューターのセキュリティを強化する前に、TPM を初期化する必要があります。
Windows Vista ロゴ プログラムの要件を満たすように製造されたコンピューターは、TPM 初期化ウィザードを使用してコンピューターの TPM を簡単に初期化できるプレブート BIOS 機能を搭載しています。
コンピューターの TPM が初期化されているかどうかは、TPM 初期化ウィザードの開始時に確認できます。
この操作を正常に行うには、少なくともローカルAdministrators グループ、またはそれと同等の権限を持つグループのメンバーである必要があります。 また、互換性のある BIOS と TPM がコンピューターに搭載されている必要があります。
 | TPM 初期化ウィザードを開始するには |
[スタート] ボタン、[すべてのプログラム]、[アクセサリ]、[ファイル名を指定して実行] の順にクリックします。
[開く] ボックスに「tpm.msc」と入力し、Enter キーを押します。
[ユーザー アカウント制御] ダイアログ ボックスが表示された場合は、表示されている操作が目的の操作であることを確認して、[はい] をクリックします。
[操作] メニューの [TPM を初期化] をクリックして TPM 初期化ウィザードを開始します。
TPM が一度も初期化されたことがないか、または無効にされている場合、TPM 初期化ウィザードの [TPM セキュリティ ハードウェアを有効にします] ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスには、TPM の初期化または有効化についてのガイドが表示されます。この手順を続行します。
注 TPM が既に有効になっている場合、TPM 初期化ウィザードで [TPM 所有者パスワードを作成します] ダイアログ ボックスが表示されます。この手順の残りの指示をスキップし、後の「TPM の所有権を設定するには」の手順に進みます。
注 互換性のある BIOS がないことが TPM 初期化ウィザードで検出された場合、TPM 初期化ウィザードを続行できず、コンピューター製造元のマニュアルで TPM の初期化手順を参照するよう警告が表示されます。
[再起動] をクリックします。
BIOS 画面の指示に従います。ユーザーがコンピューターに物理的にアクセスしており、悪意のあるソフトウェアが TPM を有効にしようとしているのではないことを確認するために、ユーザーの承諾を求めるメッセージが表示されます。
注 BIOS 画面のメッセージや必要なキー入力は、コンピューターの製造元によって異なります。
コンピューターを再起動した後、この手順の開始時に使用したものと同じ管理者資格情報でコンピューターにログオンします。
TPM 初期化ウィザードが自動的に再起動します。 [ユーザー アカウント制御] ダイアログ ボックスが表示された場合は、表示されている操作が目的の操作であることを確認して、[はい] をクリックします。
次の手順を続行します。
TPM の初期化を完了して使用できるようにするには、TPM の所有者を設定する必要があります。所有権の設定には、TPM の所有者パスワードを作成するプロセスも含まれます。所有者パスワードの詳細については、「TPM 所有者パスワードとは」を参照してください。
| TPM の所有権を設定するには |
前の手順からの続きでない場合は、TPM 初期化ウィザードを開始します。開始方法については、前の「TPM 初期化ウィザードを開始するには」を参照してください。
[TPM 所有者パスワードを作成します] ダイアログ ボックスで、[自動的にパスワードを作成する (推奨)] をクリックします。
[TPM 所有者パスワードを保存します] ダイアログ ボックスで、[パスワードを保存する] をクリックします。
[名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、パスワードを保存する場所を選択して [保存] をクリックします。パスワード ファイルは <コンピューター名>.tpm という名前で保存されます。
重要 TPM の所有者パスワードをリムーバブル メディアに保存し、メディアを安全な場所に保管しておくことを強くお勧めします。
パスワードを紙に印刷する場合、[パスワードを印刷します] をクリックします。
重要 TPM の所有者パスワードを紙に印刷し、安全な場所に保管しておくことを強くお勧めします。
[初期化] をクリックします。
注 TPM の初期化処理が完了するまで数分かかる場合があります。
[閉じる] をクリックします。
注意 パスワードを紛失しないようにしてください。紛失した場合、TPM をクリアしない限り、管理者権限での変更が行えなくなります。その結果として、データが失われる可能性があります。