リモート デスクトップ サービスでは、プリンターのリダイレクトが行われます。これは、印刷ジョブをサーバーから、クライアント コンピューターに接続されたプリンターまたはクライアント コンピューターが利用可能な共有プリンターにルーティングするものです。RD セッション ホスト サーバーでは、リモート デスクトップ Easy Print のプリンター ドライバーを使って簡単にプリンターを構成することができます。リモート デスクトップ Easy Print のドライバーは、クライアント コンピューターのプリンター ドライバーに適合したプリンター ドライバーが RD セッション ホスト にインストールされていない場合に役立ちます。

既定では、RD セッション ホスト サーバーはまずリモート デスクトップ Easy Print のドライバーの使用を試みます。クライアント コンピューターがこのドライバーをサポートしていない場合、サーバー上の適合するプリンター ドライバーを探します。適合するプリンター ドライバーを RD セッション ホスト サーバーにインストールするか、カスタムのプリンター マッピング ファイルを作成することができます。

Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2では、RD セッション ホスト サーバーのフォールバック プリンター ドライバーはサポートされていません。

クライアントの要件

リモート デスクトップ Easy Print を使用するには、クライアント コンピューターに以下のコンポーネントをインストールしておく必要があります。

  • リモート デスクトップ接続 (RDC) 6.1

    RDC 6.1 クライアントは、リモート デスクトップ プロトコル 6.1 をサポートします。

  • Microsoft .NET Framework 3.0 Service Pack 1 以降

    Windows Server 2008 および Service Pack 1 を適用した Windows Vista に含まれているバージョンの Microsoft .NET Framework は、リモート デスクトップ Easy Print をサポートしています。Windows 7 または Windows Server 2008 R2 が動作するリモート クライアントでは、Microsoft .NET Framework は必要ありません。

プリンター ドライバーの動作を構成する

プリンター ドライバーの既定の動作を変更するには、グループ ポリシーを使用してポリシー設定 [リモート デスクトップ Easy Print プリンター ドライバーを最初に使う] を変更します。このポリシー設定は、グループ ポリシー管理コンソール (GPMC) の次のノードにあります。

コンピューターの構成\ポリシー\管理用テンプレート\Windows コンポーネント\リモート デスクトップ サービス\リモート デスクトップ セッション ホスト\プリンターのリダイレクト

ローカル グループ ポリシー エディターを使用している場合は、"ポリシー" はノードのパスの一部ではありません。

このポリシー設定を使用することで、次のどちらかの動作を行うように RD セッション ホスト サーバーを構成することができます。

  • 最初に、リモート デスクトップ Easy Print のドライバーを使用します。これに失敗すると、適合するプリンター ドライバーを探します (これは、ポリシー設定を有効にするか構成しなかった場合の動作です)。

  • 最初に、適合するプリンター ドライバーを探します。これに失敗した場合は、リモート デスクトップ Easy Print のドライバーを使用します。(これは、ポリシー設定を無効にした場合の動作です)。

ローカル グループ ポリシー エディターのこのノードには、これ以外にも以下のプリンター リダイレクト ポリシー設定があります。

  • クライアント プリンターのリダイレクトを許可しない

  • クライアントの通常使うプリンターをセッションで通常使うプリンターに設定しない

  • 既定のクライアント プリンターだけをリダイレクトする

これらのポリシー設定の詳細については、GPMC またはローカル グループ ポリシー エディターのポリシー設定の説明を参照してください。

その他の参照情報


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