自動追加ポリシーでは、不明なコンピューター (Active Directory ドメイン サービス (AD DS) に事前登録されていないコンピューター) に対するオペレーティング システムのインストールを許可する前に、管理者承認が必要になります。このポリシーを有効にすると、MMC スナップインの [保留中デバイス] ノードに承認待ちのクライアントが表示されます。承認を受けると、保留されていたコンピューターのネットワーク ブートが続行され、その物理的なコンピューターを表すコンピューター アカウント オブジェクトが AD DS 上に作成されます。このポリシーを使用すると、クライアント コンピューターの GUID や MAC アドレスを事前に把握していなくても、コンピューターの事前登録が可能になります。承認を拒否すると、拒否されたコンピューターはネットワーク ブートを中断され、その次のブート順に設定されている項目に基づいて起動されます。このコンピューターに対応するコンピューター アカウントは作成されません。

自動追加ポリシーを有効にしていない場合、不明なコンピューターが初めて PXE ブートする際にコンピューター アカウントは作成されません。ただし、クライアントをドメインに参加させるようにサーバーが構成されている場合はインストール時にアカウントが作成されます。この設定を構成するには、サーバーを右クリックして [プロパティ] をクリックし、[クライアント] タブで [ドメインへの参加] セクションを確認します。

詳細については、クライアント コンピューターの事前登録に関するページ (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=131987) を参照してください。

自動追加ポリシーを構成するには
  1. サーバーを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  2. [PXE 応答] タブで、[すべて (既知および不明) のクライアント コンピューターに応答する] をクリックし、[不明なコンピューターについては、管理者の承認を要求する] をオンにします。

  3. 保留状態になったクライアント コンピューターに表示されるメッセージを変更するには、WDSUTIL /Set-Server /AutoAddPolicy /Message:<message> を実行します。

  4. 不明なクライアントに対する設定を構成します。各種の作業手順の一覧については、クライアント コンピューターの管理方法に関するページ (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=115265) で、保留されたコンピューターに対する設定のセクションを参照してください。

  5. 不明なコンピューターがサーバーから起動されると、MMC スナップインの [保留中デバイス] ノードにそのコンピューターが表示されます。その際に実行できるアクションの一覧については、クライアント コンピューターの管理方法に関するページ (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=115265) で、保留されたコンピューターの承認と拒否に関するセクションを参照してください。

その他の参照情報


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