Windows 展開サービスは、Windows オペレーティング システムのリモート展開を可能にするサーバー役割です。Windows 展開サービスを使用すると、ネットワークベースのインストールによって新しいコンピューターをセットアップできます。つまり、CD や DVD から直接オペレーティング システムをインストールする必要がなくなります。Windows 展開サービスを使用するには、一般的なデスクトップ展開テクノロジおよびネットワーク コンポーネントに関する実用的な知識が必要です (動的ホスト構成プロトコル (DHCP)、ドメイン ネーム システム (DNS)、および Active Directory ドメイン サービスなど)。
Windows 展開サービスに関する手順ガイドのページ (英語の可能性あり) (
注 | |
このドキュメントは、 |
すぐに使用を開始するためのチェックリスト
次の手順に従うと、Windows 展開サービスの初めての運用をすぐに開始できます。
タスク | 参照 | |
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サーバーを構成します。 | ||
インストール DVD の \Sources フォルダーにある既定のイメージ (Install.wim と Boot.wim) を追加します。 | ||
オペレーティング システムをインストールします。 |
Windows 展開サービスの管理用ツール
サーバーの管理に使用できるツールは 2 つあります。一般的なタスクの手順については、一般的なタスクの実行方法に関するページ (英語の可能性あり) (
- Windows 展開サービス MMC スナップイン。Microsoft 管理コンソール (MMC) の 1 つであり、イメージ、コンピューター、一般的なサーバー設定を簡単に管理できます。ほとんどすべてのタスクをこの MMC スナップインから実行できます (クライアント コンピューターの事前登録、.vhd イメージの管理などは実行できません)。ただし、トランスポート サーバーの役割サービスのみインストールした場合、このスナップインは使用できません。
- WDSUTIL コマンド ライン ツール。サーバーの機能すべてを管理できるツールです。また、WDSUTIL を使用すると、一般的なタスクをスクリプト化することもできます。コマンドの実行には対話型ユーザー セッションが不要なので、必要なコマンドを簡単なバッチ ファイルから実行できます。
利点
Windows 展開サービスを使用すると、次の利点があります。
- Windows オペレーティング システムのネットワーク ベースのインストールが可能になり、手動のインストールと比較して複雑さとコストが低減されます。
- Windows XP と Windows Server 2003 の混在から Windows 7 と Windows Server 2008 R2 の混在まで、複数のオペレーティング システムを併用する環境がサポートされています。
- Windows プレインストール環境 (Windows PE)、.wim ファイル、イメージベースのセットアップなど、Windows セットアップの標準的なテクノロジを使用しています。
- データとイメージの転送にマルチキャスト機能を使用します。
- ImageX ツールの代わりにイメージ キャプチャ ウィザードを使用して、参照コンピューターのイメージを作成できます。詳細については、イメージの作成に関するページ (英語の可能性あり) (
https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=115311 ) で、カスタム インストール イメージの作成に関するセクションを参照してください。 - ドライバー パッケージをサーバーに追加して、インストール イメージと一緒にクライアント コンピューターに展開されるように、ドライバー パッケージを構成できます。また、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 のブート イメージにドライバー パッケージ (ネットワーク アダプター ドライバー、大容量記憶装置ドライバー、バス ドライバーなど) を追加することもできます。詳細については、「ドライバー パッケージを管理する」を参照してください。
- 自動展開処理の一部として、仮想ハード ディスク (.vhd) イメージの展開を実行できます。詳細については、「仮想ハード ディスク イメージを展開する」を参照してください。