ドライバー パッケージをサーバーに追加した後は、それらのパッケージをサーバーから削除したり、パッケージの有効化と無効化を切り替えたり、選択したパッケージをドライバー グループに追加したりできます。

  • ドライバー パッケージを削除、有効化、または無効化するには、[ドライバー] ノードを右クリックし、実行するタスクをクリックします。

  • パッケージをグループに追加するには、ドライバー グループを右クリックし、[このグループにドライバー パッケージを追加する] をクリックします。

このトピックでは、これらのタスクを実行する際の検索に使用できる属性について説明します。ドライバー パッケージを展開するために属性を構成する方法の詳細については、「ドライバー パッケージを展開する」を参照してください。

ドライバー パッケージの属性

次に示す属性は、ドライバー パッケージ全体に適用されます。1 つのドライバー パッケージは、あるデバイスを Windows でサポートするために必要なソフトウェア コンポーネント (たとえば、ファイル名拡張子 .sys などを持つドライバー ファイル) のセットと、インストール ファイルにより構成されています。ドライバー パッケージの詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=143447 (英語の可能性あり) を参照してください。

属性の種類指定できる値説明と例

パッケージ ID

{XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX} 形式の GUID

ドライバー パッケージを Windows 展開サービス サーバーに追加したときランダムに生成された GUID です。パッケージの GUID を表示するには、目的のパッケージを含んでいるドライバー グループ (または [すべてのパッケージ] ノード) をクリックし、パッケージを右クリックして [プロパティ] をクリックします。[全般] タブに [パッケージ ID] が表示されます。例: {DD098D20-1850-4FC8-8E35-EA24A1BEFF5E}.

パッケージ名

文字列

サーバー上でのパッケージの名前です。既定では、パッケージ名は InfFilename [arch] になります。この値を表示するには、目的のパッケージを含んでいるドライバー グループ (または [すべてのパッケージ] ノード) をクリックし、ドライバー パッケージを探して、[パッケージ名] 列を確認します。

有効なパッケージ

はい|いいえ

パッケージがサーバー上で有効になっているかどうかを指定します。無効になっているパッケージはクライアントから使用できません。この値を表示するには、目的のパッケージを含んでいるドライバー グループ (または [すべてのパッケージ] ノード) をクリックし、パッケージを右クリックして [プロパティ] をクリックします。[全般] タブに [状態] が表示されます。

パッケージの追加日

日付

パッケージを Windows 展開サービス サーバーに追加した日付です。この値を表示するには、目的のパッケージを含んでいるドライバー グループ (または [すべてのパッケージ] ノード) をクリックし、ドライバー パッケージを探して、[追加日] 列を確認します。この日付はサーバー所在地の現地時間に基づくものであり、協定世界時 (UTC) ではありません。異なるタイムゾーンに属する複数のサーバーを管理している場合は注意してください。

パッケージ INF ファイル名

文字列

ドライバー パッケージに関連付けられている .inf ファイルの名前です。この値を表示するには、目的のパッケージを含んでいるドライバー グループ (または [すべてのパッケージ] ノード) をクリックし、ドライバー パッケージを探して、[ファイル名] 列を確認します。名前は .inf 拡張子まで含めて指定する必要があります。

パッケージ クラス

文字列または GUID

有効なクラス名またはクラス GUID です。クラス名と GUID の一覧については、システムで用意されているデバイス セットアップ クラスに関するページ (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=143448) を参照してください。この値を表示するには、目的のパッケージを含んでいるドライバー グループ (または [すべてのパッケージ] ノード) をクリックし、ドライバー パッケージを探して、[クラス名] 列または [クラス GUID] 列を確認します。たとえば、Net または {4D36E972-E325-11CE-BFC1-08002BE10318} のような値を指定できます。

パッケージのプロバイダー

文字列

ドライバー パッケージの供給元として .inf ファイルに記載されている企業の名前です。この値を表示するには、目的のパッケージを含んでいるドライバー グループ (または [すべてのパッケージ] ノード) をクリックし、ドライバー パッケージを右クリックして [プロパティ] をクリックします。[全般] タブに [プロバイダー] が表示されます。例: SigmaTel または Microsoft

パッケージのアーキテクチャ

X86|x64|ia64

パッケージのアーキテクチャです。この値を表示するには、目的のパッケージを含んでいるドライバー グループ (または [すべてのパッケージ] ノード) をクリックし、ドライバー パッケージを探して、[アーキテクチャ] 列を確認します。

パッケージのロケール

XX-XX 形式の文字列

パッケージの地域情報です。実際にはほとんどありませんが、特定のロケールにおいてのみパッケージが有効である旨が .inf パッケージ ファイルに記載されていることがあります。その場合は、このプロパティを使用してロケールを検索できます。この値を表示するには、目的のパッケージを含んでいるドライバー グループ (または [すべてのパッケージ] ノード) をクリックし、ドライバー パッケージを右クリックして [プロパティ] をクリックします。[全般] タブに [ロケール] が表示されます。

ロケールは <言語>-<国または地域> の形式で指定します。<言語> の部分は ISO 639 言語コード (小文字)、<国または地域> の部分は ISO 3166-1 の国または地域識別子 (大文字) です。有効な言語指定の一覧については、各国語サポート (NLS) の情報に関するページ (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=86010) で、表の 2 番目の列 (カルチャ名) を参照してください。たとえば、en-USar-SAde-DE のような値を指定します。

署名されたパッケージ

はい|いいえ

ドライバー パッケージに署名ファイルがあるかどうかを指定します。Windows 展開サービスでは、Windows 展開サービス サーバー上の署名が信頼できるものかどうかは判別せず、単に署名ファイルが有効なものかどうかだけを判別します。この値を表示するには、目的のパッケージを含んでいるドライバー グループ (または [すべてのパッケージ] ノード) をクリックし、ドライバー パッケージを右クリックして [プロパティ] をクリックします。[全般] タブに [パッケージの署名の有無] が表示されます。

パッケージの発行日

日付

パッケージが製造元からリリースされた日として .inf ファイルに記載されている日付です。この値を表示するには、目的のパッケージを含んでいるドライバー グループ (または [すべてのパッケージ] ノード) をクリックし、ドライバー パッケージを探して、[パッケージの日付] 列を確認します。

パッケージのバージョン

文字列

パッケージのバージョンとして .inf ファイルに記載されている値です。この値を表示するには、目的のパッケージを含んでいるドライバー グループ (または [すべてのパッケージ] ノード) をクリックし、ドライバー パッケージを探して、[バージョン] 列を確認します。例: 2.1.2.

ドライバー ファイルの属性

次に示す属性は ([ドライバー グループ名] を除き)、ドライバー パッケージに含まれる個別のドライバーに適用されます。ドライバーの一覧を表示するには、ドライバー パッケージを右クリックして [プロパティ] をクリックし、[ドライバー] タブを選択します。

属性の種類指定できる値説明と例

ドライバーの説明

文字列

.inf ファイルに記載されている、ドライバーの説明です。ドライバーの説明を表示するには、目的のパッケージを含んでいるドライバー グループ (または [すべてのパッケージ] ノード) をクリックし、ドライバー パッケージを右クリックして [プロパティ] をクリックします。[ドライバー] タブに、ドライバーと説明の一覧が表示されます。

ドライバーの製造元

文字列

ドライバーの製造元として .inf ファイルに記載されている値です。ドライバーの製造元を表示するには、目的のパッケージを含んでいるドライバー グループ (または [すべてのパッケージ] ノード) をクリックし、ドライバー パッケージを右クリックして [プロパティ] をクリックします。[ドライバー] タブに、ドライバーと製造元の一覧が表示されます。

ドライバー ハードウェア ID

文字列

ドライバー ハードウェア ID、ドライバー互換性 ID、およびドライバー除外 ID は、ベンダーによって定義された識別文字列です。セットアップ時には、デバイスと .inf ファイルを対応付けるためにこれらの ID が使用されます。これらの ID は、ドライバー パッケージを表すプラグ アンド プレイ ID です。たとえば、ある特定のネットワーク アダプターに対して有効なドライバーの場合、そのネットワーク カードのデバイス ID がドライバー ハードウェア ID として表示されます。ドライバーが汎用的なもので、そのネットワーク カードのすべてのバージョンで動作する場合、対応するデバイス ID がドライバー互換性 ID として表示されます。また、特定バージョンのカードにそのドライバーが対応していない場合、該当するカードのデバイス ID がドライバー除外 ID として表示されます (これが表示されることはほとんどありません)。

これらの値を表示するには、目的のパッケージを含んでいるドライバー グループ (または [すべてのパッケージ] ノード) をクリックし、ドライバー パッケージを右クリックして [プロパティ] をクリックします。[ドライバー] タブの [PnP ID] にこれらの ID が表示されます。アスタリスク (*) が先頭に表示されているのがドライバー ハードウェア ID、プラス記号 (+) 付きがドライバー互換性 ID、マイナス記号 (-) 付きがドライバー除外 ID です。

ドライバー互換性 ID

文字列

「ドライバー ハードウェア ID」を参照してください。

ドライバー除外 ID

文字列

「ドライバー ハードウェア ID」を参照してください。

ドライバー グループ名

文字列

サーバー上でパッケージが属しているドライバー グループの名前です。この属性を使用すると、検索の範囲を 1 つまたは複数のドライバー グループ内に限定できます。ドライバー パッケージが属しているグループを表示するには、[すべてのパッケージ] ノードでパッケージを見つけて右クリックし、[プロパティ] をクリックして、[グループ メンバーシップ] タブを選択します。

その他の参照情報


目次