現在のセッション中に入力したコマンドの一覧を取得します。

構文

Get-History [[-Id] <Int64[]>] [[-Count] <int>] [<CommonParameters>]

説明

Get-History コマンドレットはセッション履歴を取得します。セッション履歴とは、現在のセッション中に入力したコマンド一覧のことです。Windows PowerShell は各セッションの履歴を自動的に保持しています。セッション履歴は XML 形式または CSV 形式で保存できます。既定では、履歴ファイルはホーム ディレクトリに保存されますが、別の場所に保存することもできます。

パラメーター

-Count <int>

最新の履歴エントリを指定された数だけ表示します。既定値は 32 です。Count パラメーターと Id パラメーターの両方を使用した場合は、Id パラメーターで指定したコマンドまでが表示されます。

必須

false

位置

2

既定値

パイプライン入力を許可する

false

ワイルドカード文字を許可する

false

-Id <Int64[]>

セッション履歴内のコマンドの ID 番号を指定します。Get-History は、指定されたコマンドのみを取得します。Get-History で Id と Count パラメーターを使用すると、Id パラメーターに指定されたコマンドまでの最新のコマンドが取得されます。

必須

false

位置

1

既定値

パイプライン入力を許可する

true (ByValue)

ワイルドカード文字を許可する

false

<CommonParameters>

このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: -Verbose、-Debug、-ErrorAction、-ErrorVariable、-OutBuffer、および -OutVariable。Ô”¼š¤Ë¤Ä¤¤¤Æ¤Ï¡¢次を参照してください: about_Commonparameters.

入力と出力

入力値の型は、コマンドレットへのパイプが可能なオブジェクトの型です。戻り値の型は、コマンドレットによって返されるオブジェクトの型です。

入力

Int64

パイプを使用して履歴 ID を Get-History に渡すことができます。

出力

Microsoft.PowerShell.Commands.HistoryInfo

Get-History は、取得する各履歴項目の履歴オブジェクトを返します。

セッション履歴は、セッション中に入力されたコマンドと ID の一覧です。セッション履歴は、コマンドの実行順序、状態、および開始時刻と終了時刻を表します。コマンドを入力するたびに、そのコマンドは Windows PowerShell によって履歴に追加され、再利用できるようになります。コマンド履歴の詳細については、「about_history」を参照してください。

Get-History は、組み込みエイリアスである "h"、"history"、および "ghy" で参照することもできます。詳細については、「about_Aliases」を参照してください。

例 1

C:\PS>get-history

説明
-----------
このコマンドは、最後に実行された 32 個のコマンドを取得します。既定では、各コマンドと ID が表示されます。ID は実行された順番を示します。






例 2

C:\PS>get-history | where-object {$_.commandLine -like "*service*"}

説明
-----------
このコマンドは、"service" という単語を含むエントリをコマンド履歴から取得します。最初のコマンドは、セッション履歴から 32 個の最新エントリを取得します。結果はパイプライン演算子 (|) によって Where-Object コマンドレットに渡され、"service" を含むコマンドのみが選択されます。






例 3

C:\PS>get-history -id 7 -count 5 | export-csv history.csv

説明
-----------
このコマンドは、エントリ 7 までの最新の履歴エントリを 5 個取得します。結果はパイプライン演算子 (|) によって Export-Csv コマンドレットに渡され、このコマンドレットにより履歴がコンマ区切りのテキストに書式設定されて History.csv ファイルに保存されます。このファイルには、コマンドの状態や開始と終了の時刻など、履歴を一覧に書式設定したときに表示されるデータが格納されます。






例 4

C:\PS>get-history -count 1

説明
-----------
このコマンドは、コマンド履歴の最後の (最近入力された) コマンドを取得します。Count パラメーターを使用して、コマンドを 1 つだけ表示します。Get-History は、既定で、最近使用されたコマンドを表示します。このコマンドは "h -c 1" と短縮でき、実行結果は上方向キーを押した場合と同じです。






例 5

C:\PS>get-history -count $MaximumHistoryCount

説明
-----------
このコマンドは、セッション履歴に保存されているすべてのコマンドを表示します。既定では、$MaximumHistoryCount が 64 であるため、"h -c 64" と短縮することもできます。






例 6

C:\PS>get-history | format-list

説明
-----------
このコマンドは、セッション履歴のエントリのすべてのプロパティを表示します。結果はパイプライン演算子 (|) によって Format-List コマンドレットに渡され、コマンドの ID、状態、開始と終了の時刻など、各履歴エントリのすべてのプロパティが表示されます。






関連項目




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