Windows Management Instrumentation (WMI) は、Microsoft Windows オペレーティング システムを実行するローカルおよびリモートのコンピューターにおいて、管理に関するデータと機能の主な提供元となります。WMI 管理データは、スクリプトやアプリケーションを通じて直接取得することも、Microsoft Systems Management Server (SMS) や Microsoft Operations Manager (MOM) などのエンタープライズ管理ツールを通じて取得することもできます。Windows スクリプト ホストで動作する任意のスクリプト言語で記述されたスクリプトを使用できます。

Windows Vista から、WS-Management プロトコルを使用するアプリケーションやスクリプトが、Windows リモート管理 (英語の可能性あり) を通じて WMI データを取得できるようになりました。

WMI は、エンタープライズ ネットワークで管理情報にアクセスして共有するための標準を確立しようとする業界の取り組みである WEBM の Microsoft による実装です。WMI は WBEM に準拠しており、エンタープライズ管理環境内に存在するオブジェクトを記述するデータ モデルである CIM (Common Information Model) に対して統合されたサポートを提供します。

WMI には、CIM に準拠したオブジェクト リポジトリと、CIM オブジェクト マネージャーが含まれています。オブジェクト リポジトリには、管理可能なハードウェアとソフトウェアのデータを供給するオブジェクト定義が格納されています。WMI クラスの例としては、Win32 クラス (Win32_Printer、Win32_ComputerSystem など) やレジストリ データを供給する StdRegProv が挙げられます。

CIM オブジェクト マネージャーは、リポジトリ内でオブジェクトの収集と操作を処理し、WMI プロバイダーからの情報を収集します。WMI プロバイダーは、WMI と、オペレーティング システムのコンポーネント、ドライバー、アプリケーション、およびその他のシステムとの間の仲介者として動作します。いくつかの Windows システム管理ツールが WMI に対応しています。

その他の参照情報

  • リモートまたはローカルのコンピューターでの WMI コントロールを使用した WMI の設定とセキュリティの構成については、「WMI コントロールの概要」を参照してください。

  • WMI のデータと機能を使用するスクリプトやアプリケーションの開発については、Windows Management Instrumentation に関するページ (英語の可能性あり) を参照してください。

  • WMI のコマンド ライン インターフェイスの使用については、コマンド プロンプトで wmic.exe -? を実行し、WMI コントロール コマンド ライン (Wmic.exe) の使用法を参照してください。