アプリケーション サーバーのインストール処理では、Web サーバー サポートを追加するためのオプションを利用できます。このオプションによって、インターネット インフォメーション サービス (IIS) がインストールされます。IIS は、Windows Server 2008 に組み込まれている Web サーバーです。

Microsoft ASP.NET、Enterprise Services、または Windows Communication Foundation (WCF) で構築された分散アプリケーションのホストを計画している場合は、Web サーバー サポートをインストールすることをお勧めします。

アプリケーション サーバーでは、推奨される既定の設定であらかじめ構成された Web サーバー サポートがインストールされます。

Windows Server 2008 で実行されている IIS 7.0 では、Windows プロセス アクティブ化サービス (WAS) を使用して、ハイパーテキスト転送プロトコル (HTTP) 以外のプロトコルでのアクティブ化とネットワーク通信が可能になります。このような環境は、WCF でサポートされるネットワーク プロトコル (HTTP、TCP、名前付きパイプ、メッセージ キューなど) を介して通信する WCF サービスの開発とホストを行う場合に適しています。WAS の詳細については、WAS でのホストに関するページ (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=81261) を参照してください。

IIS で WCF サービスをホストすると、次の利点があります。

  • 使い慣れた展開および管理方法 : IIS でホストされる WCF サービスは、他の IIS アプリケーション (ASP.NET アプリケーションや ASMX Web サービスなど) と同様に展開および管理されます。

  • 信頼性、および状態管理 : IIS によって、プロセスをアクティブ化する機能、状態管理機能、およびリサイクル機能が提供され、ホストされるアプリケーションの信頼性が向上します。

  • 共有ホスティング モデル : ASP.NET でホストされる WCF サービスでは、ASP.NET の共有ホスティング モデルが利用されます。このモデルでは、サーバーの堅牢性とスケーラビリティを向上させるために、複数のアプリケーションが共通のワーカー プロセスに配置されます。

WCF では、アプリケーションのセルフホスティングが可能になります。使用しているアプリケーション環境に適している場合は、このホスティング ソリューションを選択してください。


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