承認マネージャーを使用すると、承認ストアにアクセスする承認マネージャー アプリケーションを作成して、管理者に承認サービスを提供できます。

承認マネージャーには、既定の承認ストアも、既定のアプリケーションもありません。承認ストアを作成するには、承認マネージャーの開発者モードで作業する必要があります。開発者モードでの作業の詳細については、「承認マネージャーのオプションを設定する」を参照してください。

承認ストアは、XML ファイル、Active Directory ドメイン サービス (AD DS)、Active Directory ライトウェイト ディレクトリ サービス (AD LDS)、または Microsoft SQL Server データベースに保存できます。

次の表で、承認ストアのさまざまな種類を比較します。

承認ストアの種類 委任のサポート 承認ストアの指定 要件

AD DS または AD LDS

承認ストア、アプリケーション、およびスコープ レベルでサポート

プロトコルのプレフィックスが MSLDAP:// で始まる URL または LDAP 識別名 (たとえば、CN=myStore,CN=Program Data,DN=nwtraders,DN=com)

ドメインの機能レベルが Windows Server 2003 以上である必要があります。

Windows 2000 では、Active Directory は承認ストアをサポートしていません。

XML

サポートされていません。

XML ファイルは、NTFS ファイル システムのアクセス制御エントリ (ACE) で全体がセキュリティ保護されます。

プロトコルのプレフィックスが MSXML:// で始まる URL またはパス (たとえば、C:\Temp\MyStore.xml や \\ServerName\ShareName\MyStore.xml)

すべての NTFS パーティション

SQL Server

承認ストア、アプリケーション、およびスコープ レベルでサポート

プロトコルのプレフィックスが MSSQL:// で始まり、接続文字列、データベース名、およびポリシー ストア名が続く URL。次の形式になります。MSSQL://<接続文字列>/<データベース名>/<ポリシー ストア名>

Microsoft SQL Server 2000 以降

アプリケーションは承認ストアに固有のもので、承認マネージャーの親承認ストアのすぐ下に常駐します。詳細については、「承認マネージャーのアプリケーションを作成する」を参照してください。

スコープ、役割、タスク、および操作は常にアプリケーションに固有のものです。詳細については、「承認マネージャーのスコープとは」と「承認マネージャーの役割、タスク、および操作の定義とは」を参照してください。

アプリケーション グループを使用する

アプリケーション グループは、承認マネージャー アプリケーションのユーザー グループです。アプリケーション グループは、承認マネージャー コンソールの 3 つのレベルのいずれかで作成できます。次の表に、アプリケーション グループを作成できる承認マネージャーの各レベルを示します。

レベル アプリケーション グループを使用できる場所

承認ストア

承認ストア、およびその下のアプリケーションとスコープ

アプリケーション

アプリケーションとその下のスコープ

スコープ

スコープ

アプリケーション グループの詳細については、「承認マネージャーのアプリケーション グループとは」を参照してください。

承認ストアとアプリケーションを委任する

AD DS、AD LDS、または SQL サーバーに保存された承認ストアは、委任をサポートしています。つまり、他のユーザーがそれらの承認ストアや、そこに含まれているアプリケーションを管理することを承認できます。

委任の実行については、「他のユーザーが承認ストアを管理することを許可する」を参照してください。


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