ベーシック ディスクをダイナミック ディスクに変更するときには、複数のディスクにわたるボリューム (スパン ボリュームとストライプ ボリューム) を作成できます。ダイナミック ボリュームはほとんどの場合に使用できますが、使用できない場合もあります。

ベーシック ディスクでサポートされるのは、プライマリ パーティション、拡張パーティション、および論理ドライブのみです。ベーシック ディスクは MS-DOS 以降のオペレーティング システムで、ダイナミック ディスクは Windows 2000 以降のオペレーティング システムでサポートされています。

最低限必要なメンバーシップは、Backup Operators または Administrators です。

注意

Windows 2000、Windows XP Professional、または Windows Server 2003 ファミリのオペレーティング システムが複数インストールされているディスクをダイナミック ディスクに変換しないでください。2 番目のインストールを開始できなくなることが考えられます。詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=64134 を参照してください。

ベーシック ディスクをダイナミック ディスクに変換するかどうかは、十分に検討する必要があります。ベーシック ディスクおよびダイナミック ディスクの詳細と、使用する種類を選択する方法の詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=64133 を参照してください。

ディスクを変換する前に、そのディスクの実行中プログラムをすべて終了します。

ベーシック ディスクをダイナミック ディスクに変更する

Windows のインターフェイスを使用してベーシック ディスクをダイナミック ディスクに変更するには
  1. [ディスクの管理] で、変換するベーシック ディスクを右クリックします。

  2. [ダイナミック ディスクに変換...] をクリックします。

  3. 画面に表示される指示に従って操作します。

    このメニュー項目が表示されない場合は、ディスクではなくボリュームを右クリックしているか、既にダイナミック ディスクに変換されているディスクを右クリックしているか、または、使っているコンピューターがポータブル コンピューターであることが考えられます (ポータブル コンピューター、リムーバブル ディスク、ユニバーサル シリアル バス (USB) インターフェイスや IEEE 1394 (FireWire とも呼びます) インターフェイスを利用した取り外し可能ディスク、または共有 SCSI バスに接続されたディスクでは、ダイナミック ディスクはサポートされません)。また、共有される SCSI バスやファイバー チャネル バスに接続されているクラスター ディスクを、ダイナミック ディスクに変換することはできません (Cluster サービスではベーシック ディスクだけがサポートされています)。

    注意

    シャドウ コピーの記憶域としてベーシック ディスクを使用しており、そのディスクをダイナミック ディスクに変換しようとしているときは、データの損失を防ぐために次の予防措置をとることが重要です。そのディスクがブート ボリュームではなく、元のファイルが存在するボリュームとは別のボリュームである場合は、シャドウ コピーが格納されているディスクをダイナミック ディスクに変換する前に、元のファイルが格納されているボリュームのマウントを解除してオフラインにする必要があります。元のファイルが格納されているボリュームは 20 分以内にオンラインに戻す必要があります。このようにしないと、既存のシャドウ コピーに保存されているデータが失われます。シャドウ コピーがブート ボリュームに存在する場合は、そのディスクをダイナミック ディスクに変換するときにデータが失われることはありません。ボリュームのマウントを解除してオフラインにするには、mountvol コマンドに /p オプションを付けて実行します。ボリュームをマウントしてオンラインにするには、mountvol コマンドまたは [ディスクの管理] スナップインを使用します。

その他の考慮事項

  • ベーシック ディスクのダイナミック ディスクへの変換については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=64136 を参照してください。

  • ベーシック ディスクをダイナミック ディスクに変換した後は、ダイナミック ボリュームをパーティションに戻すことはできません。その代わりに、ディスク上のすべてのダイナミック ボリュームを削除し、[Convert To Basic Disk] コマンドを使用する必要があります。データを保持する場合、最初にデータをバックアップするか、別のボリュームに移動する必要があります。

  • 変換されると、ダイナミック ディスクからベーシック ボリューム (プライマリ パーティションまたは論理ドライブ) がなくなります。

  • ベーシック ディスクをダイナミック ディスクに変換すると、ベーシック ディスク上の既存のパーティションまたは論理ドライブは、ダイナミック ディスク上ではシンプル ボリュームになります。

  • 変換が成功するためには、変換するすべてのマスター ブート レコード (MBR) ディスクに、少なくとも 1 MB のダイナミック ディスク データベース用の領域がある必要があります。

コマンド ラインを使用してベーシック ディスクをダイナミック ディスクに変更するには
  1. コマンド プロンプトを開き、「diskpart」と入力します。

  2. DISKPART プロンプトで、「list disk」と入力します。ダイナミック ディスクに変換するディスクの番号をメモしておきます。

  3. DISKPART プロンプトで、「select disk <disknumber>」と入力します。

  4. DISKPART プロンプトで、「convert dynamic」と入力します。

説明

list disk

ディスクの一覧とディスクに関する情報を表示します。ディスクに関する情報には、ディスクのサイズ、使用可能な空き領域の量、ディスクがベーシック ディスクであるかダイナミック ディスクであるか、ディスクが使用しているパーティション スタイルがマスター ブート レコード (MBR) であるか GUID パーティション テーブル (GPT) であるかなどがあります。アスタリスク (*) のマークが付いたディスクにフォーカスがあります。

select disk

指定されたディスクを選択し、フォーカスをそのディスクに移します。ここで disknumber はディスク番号を指します。

convert dynamic

ベーシック ディスクをダイナミック ディスクに変換します。ディスク上の既存のパーティションはすべてシンプル ボリュームになります。

注意

シャドウ コピーの記憶域としてベーシック ディスクを使用しており、そのディスクをダイナミック ディスクに変換しようとしているときは、データの損失を防ぐために次の予防措置をとることが重要です。そのディスクがブート ボリュームではなく、元のファイルが存在するボリュームとは別のボリュームである場合は、シャドウ コピーが格納されているディスクをダイナミック ディスクに変換する前に、元のファイルが格納されているボリュームのマウントを解除してオフラインにする必要があります。元のファイルが格納されているボリュームは 20 分以内にオンラインに戻す必要があります。このようにしないと、既存のシャドウ コピーに保存されているデータが失われます。シャドウ コピーがブート ボリュームに存在する場合は、そのディスクをダイナミック ディスクに変換するときにデータが失われることはありません。ボリュームのマウントを解除してオフラインにするには、mountvol コマンドに /p オプションを付けて実行します。ボリュームをマウントしてオンラインにするには、mountvol コマンドまたは [ディスクの管理] スナップインを使用します。

その他の考慮事項

  • ベーシック ディスクのダイナミック ディスクへの変換については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=64136 (英語の可能性あり) を参照してください。

  • ベーシック ディスクをダイナミック ディスクに変換した後は、ダイナミック ボリュームをパーティションに戻すことはできません。その代わりに、ディスク上のすべてのダイナミック ボリュームを削除し、[Convert To Basic Disk] コマンドを使用する必要があります。データを保持する場合、最初にデータをバックアップするか、別のボリュームに移動する必要があります。

  • 変換されると、ダイナミック ディスクからベーシック ボリューム (プライマリ パーティションまたは論理ドライブ) がなくなります。

  • ベーシック ディスクをダイナミック ディスクに変換すると、ベーシック ディスク上の既存のパーティションまたは論理ドライブは、ダイナミック ディスク上ではシンプル ボリュームになります。

  • 変換が成功するためには、変換するすべてのマスター ブート レコード (MBR) ディスクに、少なくとも 1 MB のダイナミック ディスク データベース用の領域がある必要があります。

その他の参照情報


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