シンプル ボリュームまたはスパン ボリュームで使用する領域は、ボリュームの最後の連続した空き領域に圧縮することによって、減らすことができます。たとえば、追加のパーティションが必要だが追加のディスクがない場合に、既存のパーティションをボリュームの最後から圧縮し、新しいパーティションとして使用できる新しい未割り当ての領域を作成することができます。

パーティションを圧縮すると、通常のファイルはすべてディスク上に自動的に再配置され、新しい未割り当て領域が作成されます。パーティションを圧縮するためにディスクを再フォーマットする必要はありません。

次の操作を完了するために最低限必要なメンバーシップは、Backup Operators または Administrators です。

注意

データベース ファイルなどのデータを格納している未加工の (つまり、ファイル システムがない) パーティションの場合、そのパーティションを圧縮するとデータが壊れる可能性があります。

シンプル ボリュームまたはスパン ボリュームを圧縮する

Windows のインターフェイスを使用してシンプル ボリュームまたはスパン ボリュームを圧縮するには
  1. [ディスクの管理] で、圧縮するシンプル ボリュームまたはスパン ボリュームを右クリックします。

  2. [ボリュームの縮小...] をクリックします。

  3. 画面に表示される指示に従って操作します。

その他の考慮事項

  • パーティションを圧縮する場合、移動できないファイル (ページ ファイルやシャドウ コピーの記憶域など) は自動的に再配置されないため、移動できないファイルが配置されている位置にわたって割り当て済みの領域を圧縮することができません。パーティションをさらに圧縮する必要がある場合は、ページ ファイルを別のディスクに移動し、保存されているシャドウ コピーを削除し、ボリュームを圧縮してからページ ファイルをディスクに戻します。

  • 不良クラスターの動的再マップによって検出された不良クラスターの数が多すぎる場合は、パーティションを圧縮できません。この状態が発生した場合、データを移動してディスクを交換することを検討する必要があります。

    ブロックレベルのコピーを使用してデータを転送しないでください。この方法では不良セクターのテーブルもコピーされるので、新しいディスクでは、同一のセクターが正常であっても不良セクターとして扱われます。

  • シンプル ダイナミック ディスクとスパン ダイナミック ディスクは圧縮可能ですが、他のディスクは圧縮できません。

コマンド ラインを使用してシンプル ボリュームまたはスパン ボリュームを圧縮するには
  1. コマンド プロンプトを開き、「diskpart」と入力します。

  2. DISKPART プロンプトで、「list volume」と入力します。圧縮するシンプル ボリュームの番号をメモしておきます。

  3. DISKPART プロンプトで、「select volume <volumenumber>」と入力します。圧縮するシンプル ボリューム volumenumber を選択します。

  4. DISKPART プロンプトで、「shrink [desired=<desiredsize>] [minimum=<minimumsize>]」と入力します。選択したボリュームを、可能な場合は desiredsize MB に圧縮します。または、desiredsize が大きすぎる場合は minimumsize まで圧縮します。

説明

list volume

すべてのディスク上のベーシック ボリュームとダイナミック ボリュームの一覧を表示します。

select volume

指定されたボリュームを選択し、フォーカスをそのボリュームに移します。ここで volumenumber はボリューム番号を指します。ボリュームが指定されない場合、select コマンドはフォーカスがある現在のボリュームの一覧を表示します。ボリュームの指定は、番号、ドライブ文字、またはマウント ポイント パスで行うことができます。ベーシック ディスク上でボリュームを選択すると、対応するパーティションもフォーカスされます。

shrink

フォーカスのあるボリュームを圧縮して未割り当て領域を作成します。

データの損失は発生しません。移動できないファイル (ページ ファイルやシャドウ コピーの記憶域など) がパーティションに含まれる場合、ボリュームでは移動できないファイルが配置されている位置まで圧縮が行われます。

desired= desiredsize

現在のパーティションに回復する領域の容量 (MB 単位) です。

minimum= minimumsize

現在のパーティションから回復する領域の最小容量 (MB 単位) です。回復する容量または最小容量を指定しない場合、使用できる領域の最大容量が回復されます。

その他の考慮事項

  • パーティションを圧縮する場合、移動できないファイル (ページ ファイルやシャドウ コピーの記憶域など) は自動的に再配置されないため、移動できないファイルが配置されている位置にわたって割り当て済みの領域を圧縮することができません。パーティションをさらに圧縮する必要がある場合は、ページ ファイルを別のディスクに移動し、保存されているシャドウ コピーを削除し、ボリュームを圧縮してからページ ファイルをディスクに戻します。

  • 不良クラスターの動的再マップによって検出された不良クラスターの数が多すぎる場合は、パーティションを圧縮できません。この状態が発生した場合、データを移動してディスクを交換することを検討する必要があります。

    ブロックレベルのコピーを使用してデータを転送しないでください。この方法では不良セクターのテーブルもコピーされるので、新しいディスクでは、同一のセクターが正常であっても不良セクターとして扱われます。

  • シンプル ダイナミック ディスクとスパン ダイナミック ディスクは圧縮可能ですが、他のディスクは圧縮できません。

その他の参照情報


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