Windows Server® 2008 R2、Windows® 7、Windows Server 2008、Windows Vista®、Windows Server 2003、または Windows XP を実行しているコンピューターでは、[タスク] の基本設定項目を使用して、スケジュールされたタスクとその関連プロパティを作成、置換、更新、および削除できます。[タスク] 基本設定項目を作成する前に、この拡張で実行できる各操作の動作を確認してください。

[タスク] 項目を構成する

新しい [タスク] 基本設定項目を作成するには
  1. グループ ポリシー管理コンソールを開きます。新しい基本設定項目を含むグループ ポリシー オブジェクト (GPO) を右クリックして、[編集] をクリックします。

  2. コンソール ツリーの [コンピューターの構成] または [ユーザーの構成] の下にある [基本設定] フォルダーを展開してから、[コントロール パネルの設定] フォルダーを展開します。

  3. [タスク] ノードを右クリックし、[新規] をポイントして、[タスク] をクリックします。

  4. [新しい [タスク] プロパティ] ダイアログ ボックスで、グループ ポリシーに対して実行する [操作] をクリックします (詳細については、このトピックの「操作」を参照してください)。

  5. [タスク] タブに、構成または削除するグループ ポリシーのタスク設定を入力します (詳細については、このトピックの「タスク設定」を参照してください)。

  6. タスクを作成、更新、または置換する場合、次の操作を行います。

    1. [スケジュール] タブをクリックし、タスクに対して 1 件以上のスケジュールを構成します (詳細については、このトピックの「スケジュール設定」を参照してください)。

    2. [設定] タブをクリックし、グループ ポリシーに対して構成する追加のタスク設定があれば入力します (詳細については、このトピックの「その他のスケジュールされたタスク設定」を参照してください)。

  7. [共通] タブをクリックし、オプションを設定して、コメントを [説明] ボックスに入力します。(詳細については、「共通オプションを構成する」を参照してください。)

  8. [OK] をクリックします。詳細ウインドウに新しい基本設定項目が表示されます。

操作

この種類の基本設定項目では、次の 4 つのアクションを選択できます。作成置換更新削除。基本設定項目の動作は、選択した操作と、スケジュールが既に存在するかどうかによって異なります。

作成

ユーザーまたはコンピューターに対し、新しいスケジュールされたタスクを作成します。

削除

ユーザーまたはコンピューターのスケジュールされたタスクを削除します。

置換

ユーザーまたはコンピューターのスケジュールされたタスクを削除して再作成します。[置換] 操作の最終的な結果は、そのスケジュールされたタスクに関連付けられたすべての既存の設定を上書きすることになります。スケジュールされたタスクが存在しない場合、[置換] 操作では新しいスケジュールされたタスクが作成されます。

更新

ユーザーまたはコンピューターの既存のスケジュールされたタスク設定を変更します。この操作は、[置換] を指定した場合とは異なり、基本設定項目に定義された設定のみを更新します。その他の設定はすべて、スケジュールされたタスクに構成された状態のままとなります。スケジュールされたタスクが存在しない場合、[更新] 操作では新しいスケジュールされたタスクが作成されます。

タスク設定

すべてのテキスト フィールドには、基本設定処理変数を指定できます。 F3 キーを押して、選択可能な値のリストを表示します。

名前

スケジュールされたタスクの名前を入力します。この名前は、ユーザーまたはコンピューターの [コントロール パネル] 内のスケジュールされたタスクの一覧に表示されます。タスクを変更または削除するには、ここに入力する名前が、コンピューターまたはユーザーの [コントロール パネル] に表示される既存のタスク名と一致している必要があります。タスクを構成する基本設定項目に同じタスク名があると、競合が起きることがあります。

実行

引数を含めずに、実行するコマンドを入力します。

このフィールドは、選択した操作が [作成]、[置換]、または [更新] の場合にのみ使用できます。

引数

必要なコマンド ライン引数を入力します。

このフィールドは、選択した操作が [作成]、[置換]、または [更新] の場合にのみ使用できます。

開始

実行するコマンドの作業ディレクトリを指定するには (通常、関連するファイル名がある場合に結果が正確になるようにするため)、タスクの実行時の作業ディレクトリを入力します。引用符や末尾のスラッシュは含めないでください。

このフィールドは、選択した操作が [作成]、[置換]、または [更新] の場合にのみ使用できます。

コメント

タスクの説明を入力します。この説明は、この基本設定項目が適用されるユーザーやコンピューターに表示されます。

このフィールドは、選択した操作が [作成]、[置換]、または [更新] の場合にのみ使用できます。

実行するアカウント名

タスクを実行する際のセキュリティ コンテキストを構成します。

  • 基本設定項目が [コンピューターの構成] の一部の場合、既定ではそのタスクは SYSTEM アカウントのセキュリティ コンテキストで実行されます。

  • 基本設定項目が [ユーザーの構成] の一部の場合、既定ではそのタスクはログオン ユーザーのセキュリティ コンテキストで実行されます。このタスクは、ユーザーがコンピューターにログオンしている場合にのみ実行されますが、ユーザーのログオフ後も続行されます。

  • 指定したアカウントのセキュリティ コンテキストでタスクを実行するには (このとき、そのアカウントがログオンしているかどうかにかかわらず、タスクを実行できる状態にします)、[実行するアカウント名] チェック ボックスをオンにします。

セキュリティについての 注

このパスワードは SYSVOL の GPO の一部として保存され、非表示になっていますが、検出可能です。基本設定項目でパスワードを保存することを選択する場合は、専用のアカウントを作成し、基本設定項目には管理パスワードを保存しないようにしてください。

これらのフィールドは、選択した操作が [作成]、[置換]、または [更新] の場合にのみ使用できます。

有効

このチェック ボックスをオンにすると、タスクが実行されるようになります。ユーザーまたはコンピューターに対し、タスクを実行せずにタスクを構成するには、このチェック ボックスをオフにします。

このチェック ボックスは、選択した操作が [作成]、[置換]、または [更新] の場合にのみ使用できます。

スケジュール設定

タスクを作成、更新、または置換する場合、タスクを実行する頻度を [スケジュール] タブに構成します。タスクを毎日、毎週、毎月、または 1 回のみ実行するようにスケジュール設定する場合、タスクを開始する開始時刻を選択します。

目的に応じて、オプションのスケジュール設定を次の手順のように構成します。

  • 指定した日付の範囲内でのみ毎日、毎週、または毎月タスクが実行されるようにするには、[詳細設定] ボタンをクリックし、[開始日] および [終了日] を選択します。

  • タスクが繰り返し実行されるようにするには、[詳細設定] ボタンをクリックし、[タスクを繰り返し実行] を選択し、頻度と終了時刻または期間を構成します。

  • 複数のスケジュールを構成できます。その場合は、[複数のスケジュールを表示する] チェック ボックスをオンにします。作成する最初のスケジュールに対し、そのタスクの頻度、開始時刻、および詳細設定オプションを選択します。[新規] をクリックすると、一覧に他のスケジュールを追加し、その設定を構成できます。スケジュールに加えた変更は、実行されているスケジュールを除き、現在表示されているスケジュールに適用されます。

    1 つのスケジュールが表示される設定に戻すには、一覧から 1 件のみを残してスケジュールをすべて削除し、[複数のスケジュールを表示する] チェック ボックスをオフにします。

その他のスケジュールされたタスク設定

タスクを作成、更新、または置換する場合、コンピューターが使用中、またはコンピューターが [設定] タブの特定の電源条件に一致する際に、タスクの完了時に実行する操作を管理するための設定を構成します。

その他の考慮事項

  • 項目レベルの対象指定を使用して、基本設定項目の範囲を変更できます。

  • 基本設定項目は、ドメイン ベースの GPO でのみ使用可能です。

その他の参照情報


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