移行のドキュメントおよび移行ツールを利用することにより、サーバーの役割、オペレーティング システムの設定、およびデータを、Windows Server® 2003、Windows Server 2008、または Windows Server 2008 R2 を実行している既存のサーバーから Windows Server 2008 R2 を実行しているコンピューターに移行することが容易になります。

このトピックのリンクにある移行ガイド (および適切な場所で Windows Server 移行ツールを) 使用して役割を移行することで、新しいサーバー (Windows Server 2008 R2 の Server Core インストール オプションを実行しているサーバーおよび仮想サーバーを含む) の展開が簡素化され、移行時のダウンタイムが短縮され、移行処理の精度が増し、移行処理時に発生する可能性のある競合を除外することができます。

Windows Server の移行に関するポータル ページ (英語の可能性あり) で紹介されている移行のドキュメントと移行ツールのほとんどが、クロスアーキテクチャ移行 (x86 ベース コンピューティング プラットフォームから x64 ベース コンピューティング プラットフォームへの移行)、物理環境と仮想環境の間の移行、および Windows Server オペレーティング システムのフル インストールと Server Core インストールの間の移行 (両方が関係する場合) をサポートしています。

Windows Server 2008 R2 移行ガイド

サポートされているサーバーの役割、機能、オペレーティング システムの設定、およびデータに関する移行手順ガイドについては、Windows Server 2008 R2 TechCenter (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=128554) を参照してください。

Windows Server 移行ツール

Windows Server 移行ツールは、サーバー マネージャーの機能の追加ウィザードを使用して Windows Server 2008 R2 を実行しているコンピューターにインストールできる機能です。Windows Server 移行ツールは、機能の削除ウィザードを使用して Windows Server 2008 R2 から削除できます。

また、Windows Server 移行ツールを使用して役割、機能、およびその他のデータを移行するには、データの移行元のサーバーに Windows Server 移行ツールを展開する必要があります。Windows Server 移行ツールを移行元のサーバーに展開するには、Windows Server 2008 R2 を実行しているコンピューターに展開フォルダーを作成し、このトピックの表に示されている移行元コンピューターの Windows Server 2008 R2 より前のオペレーティング システムにそのフォルダーをコピーします。

操作を行うユーザーは、Windows Server 移行ツールをインストール、登録、または使用するコンピューターで、Administrators グループのメンバーとなっている必要があります。さらに、Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 を実行しているサーバーで Windows Server 移行ツールを実行する場合は、管理者特権で Windows Server 移行ツールを実行する必要があります。これを行うには、[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をクリックします。次に、[Windows Server 移行ツール] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。

Windows Server 移行ツールのインストール、構成、および削除の完全な手順は、Windows Server 2008 R2 TechCenter の Windows Server 移行ツールのインストール、起動、および削除に関する手順ガイドのページ (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=134763) を参照してください。

サポートされているオペレーティング システム

次の表は、Windows Server 移行ツールによる移行がサポートされているオペレーティング システムを示しています。

移行元サーバーのプロセッサ 移行元サーバーのオペレーティング システム 移行先サーバーのオペレーティング システム 移行先サーバーのプロセッサ

x86 ベースまたは x64 ベース

Windows Server 2003

Windows Server 2008 R2 および Server Core

x64 ベース

x86 ベースまたは x64 ベース

Windows Server 2003 R2

Windows Server 2008 R2 および Server Core

x64 ベース

x86 ベースまたは x64 ベース

Windows Server 2008

Windows Server 2008 R2 および Server Core

x64 ベース

x64 ベース

Windows Server 2008 R2

Windows Server 2008 R2 および Server Core

x64 ベース

x64 ベース

Windows Server 2008 R2 Server Core

Windows Server 2008 R2 および Server Core

x64 ベース

  • 移行元サーバーまたは移行先サーバーのフル インストールと Server Core インストールのどちらのインストール オプションについても、Windows Server の Foundation Edition、Standard Edition、Enterprise Edition、および Datacenter Edition がサポートされています。
  • 物理オペレーティング システムと仮想オペレーティング システムの間の移行がサポートされています。
  • 移行元サーバーと異なるシステム UI 言語 (インストールされている言語) でオペレーティング システムを実行している移行先サーバーへの移行はサポートされていません。たとえば、Windows Server 移行ツールを使用して、フランス語のシステム UI 言語で Windows Server 2008 を実行しているコンピューターの役割、オペレーティング システムの設定、またはデータを、ドイツ語のシステム UI 言語で Windows Server 2008 R2 を実行しているコンピューターへ移行することはできません。
  • システム UI 言語は、Windows オペレーティング システムのセットアップに使用された、ローカライズされたインストール パッケージの言語です。
  • Windows Server 2003 および Windows Server 2008 については、x86 ベースの移行と x64 ベースの移行の両方がサポートされています。Windows Server 2008 R2 のエディションはすべて 64 ビットです。
  • Windows Server 2008 の Server Core には .NET Framework がないため、Windows Server 2008 の Server Core インストールで実行されている役割は移行できません。