[詳細設定] タブでは、データに関する追加の初期化プロパティを表示および設定します。

[データ リンク プロパティ] ダイアログ ボックスの [詳細設定] タブはプロバイダー固有であり、選択した OLE DB プロバイダーで必要な初期化プロパティのみが表示されます。初期化プロパティの詳細については、各 OLE DB プロバイダーと共に提供されているマニュアルを参照してください。

ほとんどの初期化オプションについては次の表で説明しています。

オプション 説明

[偽装レベル]

サーバーがクライアントを偽装するときに使用できる偽装レベル。このプロパティは、リモート プロシージャ コール (RPC) 接続以外のネットワーク接続にのみ適用されます。これらの偽装レベルは、RPC で提供される偽装レベルに似ています。このプロパティの値は、認証済みの RPC 接続に対して指定できる偽装レベルに直接対応していますが、認証済み RPC 以外の接続に適用できます。次のレベルから選択します。

  • [匿名] - クライアントはサーバーに対して匿名です。サーバー プロセスではクライアントに関する ID 情報を取得できず、クライアントの権限を借用できません。
  • [委任] - プロセスは、クライアントに代わって機能を実行する間、クライアントのセキュリティ コンテキストの権限を借用できます。また、クライアントに代わって、他のサーバーに対する呼び出しを送信することもできます。
  • [識別] - サーバーはクライアントの ID を取得できます。また、サーバーは、アクセス制御リスト (ACL) を確認するためにクライアントの権限を借用できますが、クライアントとしてシステム オブジェクトにアクセスすることはできません。
  • [権限の借用] - サーバー プロセスは、クライアントに代わって機能を実行する間、クライアントのセキュリティ コンテキストの権限を借用できます。この情報は、呼び出しごとではなく、接続が確立されたときに取得されます。

[保護レベル]

クライアントとサーバーの間で送信されるデータの保護レベル。このプロパティは、RPC 接続以外のネットワーク接続にのみ適用されます。これらの保護レベルは、RPC で提供される保護レベルに似ています。このプロパティの値は、認証済みの RPC 接続に対して指定できる保護レベルに直接対応していますが、認証済み RPC 以外の接続に適用できます。次のレベルから選択します。

  • [呼び出し] - クライアントからサーバーへの各要求の最初に、データ ソースの認証が行われます。
  • [接続] - クライアントがサーバーとの接続を確立するときにのみ認証が行われます。
  • [なし] - サーバーに送信されるデータの認証は行われません。
  • [パケット] - すべてのデータが正しいクライアントから受信されていることが確認されます。
  • [パケットの整合性] - すべてのデータが正しいクライアントから受信されていること、および転送中に変更されていないことが確認されます。
  • [パケットのプライバシー] - すべてのデータが正しいクライアントから受信されていること、および転送中に変更されていないことが確認され、データを暗号化することでデータのプライバシーが保護されます。

[接続タイムアウト]

OLE DB プロバイダーで初期化が完了するのを待機する秒数を指定します。初期化がタイムアウトすると、エラーが返され、接続は作成されません。

[アクセス権]

次のアクセス権から 1 つ以上を選択します。

  • [読み取り] - 読み取り専用。
  • [読み取り書き込み] - 読み取りおよび書き込み。
  • [共有の拒否不可] - 他のプロセスからの読み取りまたは書き込みを拒否できません。
  • [共有の読み取り拒否] - 他のプロセスは読み取りモードで開けません。
  • [共有の書き込み拒否] - 他のプロセスは書き込みモードで開けません。
  • [共有排他] - 他のプロセスは読み取り/書き込みモードで開けません。
  • [書き込み] - 書き込み専用。

解説

メモ:
データ リンクの初期化情報の詳細については、MSDN の「データ リンク API の概要」を参照してください。