NFS (Network File System) 用サービスは、Windows 環境と UNIX 環境が混在する企業に対し、ファイル共有のソリューションを提供します。NFS 用サービスでは、Windows Server 2008 オペレーティング システムを実行しているコンピューターと UNIX オペレーティング システムを実行しているコンピューターの間で、NFS プロトコルを使用してファイルを転送できます。

NFS 用サービスの詳細については、Windows Server TechCenter (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=92798) (英語の可能性あり) を参照してください。

Windows Server 2008 R2 に追加された新機能

Windows Server 2008 R2 は、Windows Server 2008 と比較して、NFS 用サービスに関する次の点が強化されています。

  • ネットグループのサポート。NFS 用サービスではネットグループがサポートされています。ネットグループは、ネットワーク規模の固有名を持つホスト グループを作成するために使用します。ネットグループによって、ユーザーやグループのログインの管理と、リモート コンピューターへのシェル アクセスの管理が簡略化されます。また、システム管理者が NFS のアクセス制御リストを管理しやすくなります。

  • RPCSEC_GSS のサポート。NFS 用サービスでは RPCSEC_GSS がネイティブでサポートされています。RPCSEC_GSS によって、アプリケーションが GSS-API セキュリティ機能を利用できるようになります。

    RPCSEC_GSS のサポートには、認証と整合性が含まれています。プライバシーは提供されていません。

  • WMI を使用した NFS サーバーの管理。WMI により、Web Based Enterprise Management (WBEM) アプリケーションがローカルまたはリモートのコンピューター上の WMI プロバイダーと通信して WMI オブジェクトを管理できるようになるので、NFS のリモート管理が可能になります。

  • マップされていない UNIX ユーザーによるアクセス"マップされていない UNIX ユーザー" オプションを NFS 共有で使用できるようになりました。UNIX と Windows 間のアカウントのマッピングを作成せずに、Windows サーバーを使用して NFS データを格納できます。マップされたユーザー アカウントは Windows 標準のセキュリティ識別子 (SID) を使用し、マップされていないユーザーはカスタムの NFS SID を使用します。

Windows Server 2008 R2 では、ユーザー名マッピングのサーバー機能はなくなりましたが、ユーザー名マッピングのクライアント機能は存在します。NFS 用サービスは、従来の既存ユーザー名マッピング サーバーから引き続きマッピングを取得できます。


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