ネットワーク アドレス変換 (NAT) を使用すると、単一のパブリック IP アドレスで単一のインターフェイスを経由して、パブリック インターネットへの接続を共有できます。プライベート ネットワーク上のコンピューターは、ルーティング不可能なプライベート アドレスを使用します。NAT は、プライベート アドレスをパブリック アドレスにマッピングします。

この手順を実行するには、ローカルの Administrators グループのメンバーシップ、またはそれと同等のメンバーシップが最低限必要です。

ネットワーク アドレス変換のアドレス指定を有効化するには
  1. RRAS MMC スナップインで、[Your Server Name] を展開します。サーバー マネージャーを使用している場合は、[ルーティングとリモート アクセス] を展開します。

  2. [IPv4] を展開し、[NAT] を右クリックして [プロパティ] をクリックします。

  3. プライベート ネットワーク上に DHCP サーバーがない場合は、RRAS サーバーを使用して DHCP アドレス要求に応答できます。そのためには、[アドレスの指定] タブで [DHCP アロケーターを使って IP アドレスを自動的に割り当てる] チェック ボックスをオンにします。

  4. DHCP サーバーとして機能し、プライベート ネットワーク上のクライアントにアドレスを割り当てるには、[IP アドレス] と [マスク] でアドレス割り当て元のサブネット アドレスを構成します。たとえば、IP アドレスに「192.168.0.0」、サブネット マスクに「255.255.255.0」と入力すると、RRAS サーバーは DHCP 要求に対して、192.168.0.1 ~ 192.168.0.254 の範囲のアドレスを割り当てて応答します。

  5. (省略可能) 構成されたネットワーク範囲内のアドレスをプライベート ネットワーク上の DHCP クライアントに割り当てないようにするには、[除外] をクリックし、[追加] をクリックして、除外するアドレスを構成します。

  6. パブリック インターフェイスを NAT 構成に追加するには、[NAT] を右クリックして [新しいインターフェイス] をクリックします。パブリック ネットワークに接続されているインターフェイスを選択して、[OK] をクリックします。

  7. [NAT] タブで、[インターネットに接続されるパブリック インターフェイス]、[このインターフェイスで NAT を有効にする]、[OK] の順にクリックします。

  8. 指定したインターフェイスに割り当てられているその他のパブリック アドレスを追加したり、プライベート ネットワーク上のコンピューターにサービスとポートをマッピングするように構成する場合は、「[IPv4] - [NAT] - インターフェイスのプロパティ ページ」を参照してください。

  9. プライベート インターフェイスを NAT 構成に追加するには、[NAT] を右クリックして [新しいインターフェイス] をクリックします。プライベート ネットワークに接続されているインターフェイスを選択して、[OK] をクリックします。

  10. [NAT] タブで、[プライベート ネットワークに接続されるプライベート インターフェイス] をクリックして、[OK] をクリックします。

その他の参照情報


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