SAN 用記憶域マネージャーには記憶域の準備ウィザードがあります。このウィザードを使用して、ファイバー チャネルまたは iSCSI ディスク記憶域サブシステムで論理ユニット番号 (LUN) を作成することができます。

記憶域サブシステムに LUN を作成する前に、以下の要件をすべて満たしていることを確認してください。

  • 記憶域サブシステムで仮想ディスク サービス (VDS) がサポートされていること。

  • 記憶域サブシステムの VDS ハードウェア プロバイダーがサーバーにインストールされていること。

  • 記憶域サブシステムに使用可能な記憶域があること。

  • 作成した LUN を記憶域ネットワーク (SAN) のサーバーまたはクラスターに割り当てる場合は、「サーバー接続を管理する」の指示に従って、サーバー接続を構成していること。

  • LUN をクラスターに割り当てる場合は、フェールオーバー クラスタリングをインストールして、クラスターの構成を完了していること。

    注意

    データの損失を防ぐため、各サーバーが単一のクラスターのメンバーであること、およびフェールオーバー クラスタリングがクラスター内の各サーバーにインストールされていることを確認します。フェールオーバー クラスタリングのインストール方法については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=86168 (英語の可能性あり) を参照してください。

  • iSCSI サブシステムで LUN を作成し、その LUN を iSCSI ターゲットに割り当てる場合は、「iSCSI ターゲットを管理する」の指示に従って、SAN 内の iSCSI ターゲットを構成していること。

  • LUN を割り当てるサーバーが複数のファイバー チャネル ポートまたは iSCSI イニシエーターを介して LUN にアクセスする場合は、マルチパス I/O がそのサーバーにインストールされ実行されていること。

    注意

    マルチパス I/O がインストールされていないにもかかわらず、複数のファイバー チャネル ポートまたは iSCSI イニシエーターを介して LUN にアクセスするサーバーに LUN を割り当てると、データが損失するおそれがあります。詳細については、「マルチパス I/O (MPIO) のサポート」を参照してください。

この操作を正常に行うには、少なくともローカルAdministrators グループ、またはそれと同等の権限を持つグループのメンバーである必要があります。 適切なアカウントおよびグループ メンバーシップの使用の詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=83477 (英語の可能性あり) をご確認ください。

LUN を作成するには
  1. コンソール ツリーで、[LUN の管理] をクリックします。

  2. [操作] ウィンドウで、[LUN の作成] をクリックします。

  3. 記憶域の準備ウィザードの各ページの手順に従ってください。

その他の考慮事項

  • LUN を作成した一方で、記憶域の準備ウィザードを使用してその LUN 用のボリュームをすぐに作成しなかった場合、その LUN に関連するディスクが割り当て先のサーバーに表示されます。ただし、このとき、ディスクはオフラインになります。そのディスクにパーティションまたはボリュームを作成するには、ディスクの管理または DiskPart を使用してディスクをオンラインにする必要があります。ディスクをオンラインにする方法については、以下を参照してください。

  • 作成可能な LUN の種類は、使用中の各記憶域サブシステムでサポートされている LUN の種類により異なります。LUN の種類の詳細については、「LUN の種類の概要」を参照してください。

  • LUN の作成処理には数分間以上かかることがあります。この時間の長さは、選択したプロパティおよびサブシステム ハードウェアにより異なります。

その他の参照情報