UNIX ベース アプリケーション用サブシステム (SUA) は、Microsoft® Windows® のサーバー クラスのオペレーティング システムを実行しているコンピューターで、カスタム UNIX ベース アプリケーションをコンパイルおよび実行するためのソース互換性サブシステムです。元のソース コードをほとんど変更することなく (あるいはまったく変更することなく)、UNIX アプリケーションを SUA で Windows と完全に相互運用可能にすることができます。

UNIX ベース アプリケーション用サブシステムは、POSIX (Portable Operating System Interface) プロセス用のオペレーティング システムを提供します。SUA は、Microsoft の Web サイト (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=139521) からダウンロードできるサポート ユーティリティ (シェルや Telnet クライアントなど) のパッケージと共に使用することで、完全な UNIX 環境を提供します。ダウンロード パッケージには、包括的なスクリプト ユーティリティのセットと、ソフトウェア開発キット (SDK) が含まれます。この SDK は、SUA の開発機能を完全にサポートし、UNIX ベース アプリケーションの完全な開発環境を提供するように設計されています。

SUA では、大文字と小文字を区別したファイル名、ジョブ制御、コンパイル ツール、および 300 を超える UNIX コマンド、ユーティリティ、シェル スクリプトの使用もサポートされています。サブシステムは Windows カーネルとは別にインストールされるため、エミュレーションではなく本当の UNIX の機能を提供します。

このリリースの機能

UNIX ベース アプリケーション用サブシステムには、次のような機能があります。

  • データベース (OCI/ODBC) ライブラリの接続性   SUA は、OCI (Oracle 呼び出しインターフェイス) および ODBC (Open Database Connectivity) 標準を使用して、データベース アプリケーションから Oracle および SQL Server への接続をサポートします。

  • POSIX アプリケーションをデバッグするための Microsoft Visual Studio® デバッガー拡張機能   SUA には、Visual Studio 統合開発環境 (IDE) を使用した POSIX プロセスのデバッグのサポートが含まれています。

  • SVR-5 および BSD の UNIX 環境に基づくユーティリティ   SUA ダウンロード パッケージは、SVR-5 と BSD の 2 つの異なる UNIX 環境をサポートしています。

  • 64 ビット アプリケーションのサポート   SUA は、サンクと呼ばれるプロセスを使用して、64 ビット オペレーティング システムでの 64 ビット アプリケーションの実行だけでなく、64 ビット オペレーティング システムでの 32 ビット バイナリの実行も既定でサポートしています。

詳細情報、および、スクリプト ユーティリティと SDK のダウンロードについては、Microsoft の Web サイト (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=139521) を参照してください。

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