リモート デスクトップ サービス クライアント アクセス ライセンス (RDS CAL) には次の 2 種類があります。

  • RDS CAL (接続デバイス数)

  • RDS CAL (接続ユーザー数)

重要

リモート デスクトップ セッション ホスト (RD セッション ホスト) サーバーで構成されるリモート デスクトップ ライセンス モードは、ライセンス サーバーで使用できる RDS CAL の種類に合わせる必要があります。詳細については、「RD セッション ホスト サーバーでリモート デスクトップ ライセンス モードを指定する」を参照してください。

接続デバイス数ライセンス モードを使用している場合、クライアント コンピューターまたはデバイスから RD セッション ホスト サーバーに初めて接続すると、既定では、一時的なライセンスがそのクライアント コンピューターまたはデバイスに発行されます。2 回目に RD セッション ホスト サーバーに接続すると、ライセンス サーバーがアクティブ化されていて、十分な数の RDS CAL (接続デバイス数) が利用できる場合、ライセンス サーバーからクライアント コンピューターまたはデバイスに、恒久的な RDS CAL (接続デバイス数) が発行されます。

RDS CAL (接続ユーザー数) では、1 人のユーザーに対して、無制限の数のクライアント コンピューターやデバイスから RD セッション ホスト サーバーにアクセスする権限が与えられます。RDS CAL (接続ユーザー数) は RD ライセンスによって強制されることはありません。そのため、ライセンス サーバーにインストールされている RDS CAL (接続ユーザー数) の数に関係なく、クライアント接続を行うことができます。ただしこれによって、各ユーザーに有効な RDS CAL (接続ユーザー数) を持たせなければならないという、マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項の要件から管理者が免除されるわけではありません。接続ユーザー数ライセンス モードを使用している場合に、各ユーザーに有効な RDS CAL (接続ユーザー数) を持たせることができなければ、ライセンス条項違反となります。

ライセンス条項が確実に遵守されるように、組織で使用している RDS CAL (接続ユーザー数) の数を必ず確認し、RD セッション ホスト サーバーへの接続を必要としている各ユーザーに RDS CAL (接続ユーザー数) を提供できるだけの十分な数の RDS CAL (接続ユーザー数) を、ライセンス サーバーにインストールしてください。

リモート デスクトップ ライセンス マネージャー (RD ライセンス マネージャー) ツールを使用すると、RDS CAL (接続ユーザー数) の発行を追跡してレポートを生成できます。詳細については、「リモート デスクトップ サービス クライアント アクセス ライセンス (接続ユーザー数) の発行を追跡する」を参照してください。

Windows Server 2008 R2 では、リモート デスクトップ サービスによって、仮想デスクトップ インフラストラクチャ (VDI) を展開する機能が提供されます。リモート デスクトップ サービスの VDI 展開に接続するデバイスごとに、VDI CAL (接続デバイス数) が必要になります。VDI CAL (接続デバイス数) の詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=143452 (英語の可能性あり) を参照してください。

RDS CAL の購入の詳細については、クライアント アクセス ライセンスの購入に関するページ (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=81077) (英語の可能性あり) を参照してください。

RD ライセンスの詳細については、Windows Server 2008 R2 TechCenter のリモート デスクトップ サービスに関するページ (英語の可能性あり)(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=140434) を参照してください。


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