接続デバイス数ライセンス モードを使用するように リモート デスクトップ セッション ホスト (RD セッション ホスト) サーバーが構成されている場合、クライアント コンピューターまたはデバイスから RD セッション ホスト サーバーに初めて接続すると、既定では、一時的なライセンスがそのクライアント コンピューターまたはデバイスに発行されます。2 回目に RD セッション ホスト サーバーに接続すると、リモート デスクトップ ライセンス サーバーがアクティブ化されていて、十分な数の RDS CAL (接続デバイス数) が利用できる場合、ライセンス サーバーからクライアント コンピューターまたはデバイスに、恒久的な RDS CAL (接続デバイス数) が発行されます。ライセンス サーバーがアクティブ化されていない場合や、十分な数の RDS CAL (接続デバイス数) が利用できない場合、デバイスでは引き続き一時的なライセンスが使用されます。一時的なライセンスは 90 日間有効です。

ライセンス サーバーから発行される一時的な RDS CAL (接続デバイス数) は、52 日間から 89 日間までのランダムな期間が経過した後に自動的に期限切れとなるように構成されており、期限切れとなった時点で、その RDS CAL (接続デバイス数) は、ライセンス サーバー上で利用可能な RDS CAL (接続デバイス数) のプールに戻ります。

場合によっては、自動の期限切れ期間に達する前に、発行済みの RDS CAL (接続デバイス数) をライセンス サーバー上の利用可能なプールに戻さなければならないことがあります。たとえば、クライアント コンピューターまたはデバイスが使用している環境の一部ではなくなった場合に、そのような措置が必要になることがあります。

RDS CAL (接続デバイス数) の失効化はリモート デスクトップ ライセンス マネージャー ツールを使用して実行できます。

重要

失効化できるのは RDS CAL (接続デバイス数) のみです。RDS CAL (接続ユーザー数) を失効化することはできません。

RDS CAL (接続デバイス数) が失効化されると、その RDS CAL (接続デバイス数) は失効化後すぐに別のクライアント コンピューターまたはデバイスに発行できます。失効化は、使用している環境をサポートするのに十分な数の RDS CAL (接続デバイス数) を確保するための代替手段となるものではありません。

ライセンス サーバーにインストールされている特定のバージョンの RDS CAL (接続デバイス数) のうち、失効化できるのは最大でその数の 20 パーセントまでです。たとえば、100 個の Windows Server 2003 TS CAL (接続デバイス数) をライセンス サーバーにインストールしている場合、それらのうち常に失効化できる Windows Server 2003 TS CAL (接続デバイス数) は 20 個だけです。また、それらと一緒に 200 個の Windows Server 2008 R2 RDS CAL (接続デバイス数) もライセンス サーバーにインストールしている場合は、失効化した Windows Server 2003 TS CAL (接続デバイス数) 以外に、最大 40 個の Windows Server 2008 R2 RDS CAL (接続デバイス数) を失効化できます。

Windows Server 2008 R2 では、ターミナル サービス クライアント アクセス ライセンス (TS CAL) がリモート デスクトップ サービス クライアント アクセス ライセンス (RDS CAL) と呼ばれるようになりました。

リモート デスクトップ ライセンス マネージャーを使用して RDS CAL (接続デバイス数) を失効化するには、次の操作を行います。

この操作を正常に行うには、少なくとも、構成する RD ライセンス サーバーのローカル Administrators グループのメンバーまたはそれと同等の権限を持つグループのメンバーである必要があります。 適切なアカウントおよびグループ メンバーシップの使用の詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=83477 (英語の可能性あり) をご確認ください。

リモート デスクトップ ライセンス マネージャーを使用して RDS CAL (接続デバイス数) を失効化するには
  1. ライセンス サーバーで、リモート デスクトップ ライセンス マネージャーを開きます。リモート デスクトップ ライセンス マネージャーを開くには、[スタート] ボタン、[管理ツール]、[リモート デスクトップ サービス]、[リモート デスクトップ ライセンス マネージャー] の順にクリックします。

  2. RDS CAL (接続デバイス数) を発行したライセンス サーバーを表すノードを展開し、発行された RDS CAL (接続デバイス数) のバージョンを表すノードを選択します。たとえば、[Windows Server 2008 R2 - インストール済みの RDS CAL (接続デバイス数)] をクリックします。

  3. 発行された RDS CAL (接続デバイス数) の一覧で、失効化する RDS CAL (接続デバイス数) を選択します。

  4. [操作] メニューの [RDS CAL の失効] をクリックします。

  5. この RDS CAL (接続デバイス数) の失効化を確認し、[はい] をクリックします。

  6. 失効化が正常に行われた場合は、RDS CAL (接続デバイス数) が失効化されたことを確認するメッセージが表示され、そのバージョンの RDS CAL (接続デバイス数) について、失効化できる残りの数が示されます。

  7. [OK] をクリックして、このメッセージを閉じます。リモート デスクトップ ライセンス マネージャーの表示が更新されると、RDS CAL (接続デバイス数) の [状態] 列に [失効] の状態が示されます。


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