リモート デスクトップ ライセンス マネージャー ツールの RDS CAL 管理ウィザードを使用して、あるリモート デスクトップ ライセンス サーバーから、Windows Server 2008 R2 を実行しているリモート デスクトップ ライセンス サーバーに、RDS CAL を移行できます。ただし、RDS CAL の自動移行がサポートされるのは、両方のライセンス サーバーが Windows Server 2008 R2 を実行していて、RDS CAL 管理ウィザードの実行時にそれら 2 台のライセンス サーバー間でネットワーク接続を確立できる場合のみです。

RDS CAL の移行元となるライセンス サーバーのことを、ソース ライセンス サーバーと呼びます。RDS CAL の移行先となるライセンス サーバーのことを、ターゲット ライセンス サーバーと呼びます。

RDS CAL の自動移行を実行できない場合は、RDS CAL 管理ウィザードの実行が完了した後で、移行した RDS CAL をソース ライセンス サーバーから手動で削除する必要があります。

重要

移行したものと同じ RDS CAL があるソース ライセンス サーバーについては、ライセンス サーバーとしての使用を停止する必要があります。ターゲット ライセンス サーバーに移行したものと同じ RDS CAL があるソース ライセンス サーバーについて、その使用を継続した場合は、マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項に対する違反となります。

たとえば、ソース ライセンス サーバーが Windows Server 2008 R2 を実行しているものの、RDS CAL 管理ウィザードの実行時にソース ライセンス サーバーがネットワーク上で使用できなかった場合は、移行した RDS CAL をソース ライセンス サーバーから手動で削除する必要があります。Windows Server 2008 R2 を実行しているライセンス サーバーの場合は、リモート デスクトップ サービスの Windows Management Instrumentation (WMI) プロバイダーを使用して、RDS CAL を削除できます。リモート デスクトップ サービスの WMI プロバイダーの詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=143459 (英語の可能性あり) を参照してください。または、ソース ライセンス サーバーを非アクティブ化するか、RD ライセンス役割サービスをコンピューターから削除することもできます。詳細については、「リモート デスクトップ ライセンス サーバーを非アクティブ化する」および「リモート デスクトップ ライセンス役割サービスをアンインストールする」を参照してください。

ソース ライセンス サーバーが Windows Server 2008 R2 よりも前のバージョンの Windows Server を実行している場合は、RDS CAL の自動移行はサポートされません。このような場合は、移行した RDS CAL をソース ライセンス サーバーから手動で削除するために、ソース ライセンス サーバーを非アクティブ化するか、RD ライセンス役割サービスをコンピューターから削除する必要があります。リモート デスクトップ サービスの WMI プロバイダーは使用できません。

その他の参照情報


目次