管理者は、RemoteApp とデスクトップ接続を使用して、RemoteApp プログラムや仮想デスクトップなどの一連のリソースをユーザーに提供できます。ユーザーは、次の 2 つの方法で RemoteApp とデスクトップ接続に接続できます。

  • Windows 7 を実行中のコンピューターから接続する。この場合、セットアップ時に RemoteApp とデスクトップ接続の一部であったリソースが、[スタート] メニューをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントし、[RemoteApp とデスクトップ接続] という名前のフォルダーをポイントしたときに表示されます。

  • リモート デスクトップ Web アクセス (RD Web アクセス) によって提供される Web サイトにサインインすることで、Web ブラウザーから接続する。この場合は、Windows 7 を実行中のコンピューターは必要ありません。

管理者は、次の種類のリソースを RemoteApp とデスクトップ接続で提供できます。

  • リモート デスクトップ セッション ホスト (RD セッション ホスト) サーバーでホストされる RemoteApp プログラム。RemoteApp プログラムは、1 つの RD セッション ホスト サーバー ファームまたは複数の RD セッション ホスト サーバー ファームでホストすることもできます。

  • 個人用仮想デスクトップ。これは、リモート デスクトップ仮想化ホスト (RD 仮想化ホスト) サーバーでホストされる仮想マシンであり、Active Directory ドメイン サービス内の特定のユーザーに割り当てられます。詳細については、「個人用仮想デスクトップについて」を参照してください。

  • 仮想デスクトップ プール。これは、構成が同じ仮想マシンのグループであり、特定のユーザーに割り当てられることはありません。詳細については、「仮想デスクトップ プールについて」を参照してください。

これらのリソースを整理し、RemoteApp とデスクトップ接続を通してユーザーが使用できるようにするには、管理者は、リモート デスクトップ接続マネージャー ツールを使用します。このツールは、リモート デスクトップ接続ブローカー (RD 接続ブローカー) サーバーで使用できます。RemoteApp とデスクトップ接続の構成の詳細については、「チェックリスト: RemoteApp とデスクトップ接続を構成する」を参照してください。

RemoteApp とデスクトップ接続は、管理されたコンピューター (Active Directory ドメインのメンバーであるコンピューター) からでも管理されていないコンピューターからでも使用できます。これにより、ユーザーは、RemoteApp とデスクトップ接続を職場と自宅の両方で使用できます。

ユーザーは、Windows 7 を実行中のコンピューターのコントロール パネルから、RemoteApp とデスクトップ接続をセットアップ、更新、および削除できます。ユーザーが Windows 7 を実行中のコンピューターに RemoteApp とデスクトップ接続をセットアップした場合、RemoteApp とデスクトップ接続の一部であるリソースが、[スタート] メニューをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントし、[RemoteApp とデスクトップ接続] という名前のフォルダーをポイントすると表示されます。これにより、ユーザーは、ローカルにインストールされたプログラムを実行するのと同じような方法で RemoteApp とデスクトップ接続を使用できます。RemoteApp とデスクトップ接続は自動的に更新されるので、管理者が RemoteApp とデスクトップ接続に対してリソースの追加や削除を行った場合、ユーザーのコンピューターの RemoteApp とデスクトップ接続は自動的に更新されます。

Windows 7 を実行中のコンピューターがない場合でも、ユーザーは、RD Web アクセスによって提供される Web サイトにサインインすることで、Web ブラウザーから RemoteApp とデスクトップ接続にアクセスできます。

RemoteApp とデスクトップ接続の詳細については、Windows Server 2008 R2 TechCenter のリモート デスクトップ サービスに関するページ (英語の可能性あり)(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=143108) を参照してください。

その他の参照情報


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