RD 接続ブローカーのリダイレクト モード

RD 接続ブローカーでは、IP アドレスのリダイレクトまたはルーティング トークンのリダイレクトのどちらかを使用して、クライアントをセッションが存在する リモート デスクトップ セッション ホスト (RD セッション ホスト) サーバーにリダイレクトすることができます。リモート デスクトップ セッション ホストの構成ツールで RD 接続ブローカーの設定を構成する際に、クライアントのリダイレクト モードを選択することができます。

IP アドレスのリダイレクト

既定では、RD セッション ホスト サーバーは IP アドレスのリダイレクトを使用します。この方法では、クライアントが RD 接続ブローカーに対して問い合わせを行い、セッションが存在するサーバーの IP アドレスを使用することで既存のセッションにリダイレクトされます。このリダイレクト モードを使用するには、クライアント コンピューターがファーム内の RD セッション ホスト サーバーに IP アドレスを使用して直接接続できる必要があります。クライアントが RD セッション ホスト サーバーに直接接続できる場合は、既定の動作をそのまま使用することをお勧めします。たとえば、負荷分散ソリューションとして次のいずれかを使用する場合は、IP アドレスのリダイレクトを使用する必要があります。

  • DNS ラウンド ロビンを使用した RD 接続ブローカーの負荷分散

  • ネットワーク負荷分散 (NLB)

  • RD 接続ブローカー ルーティング トークンをサポートしていないハードウェア負荷分散装置

RD 接続ブローカー ルーティング トークンのリダイレクト

IP アドレスのリダイレクトではなく、RD 接続ブローカー ルーティング トークンのリダイレクトを使用するように RD セッション ホスト サーバーを構成することができます。ただし、このモードは、ネットワークの負荷分散ソリューションが RD 接続ブローカー ルーティング トークンの使用をサポートしている場合にだけ使用してください。

リダイレクト方法として RD 接続ブローカー ルーティング トークンを使用するように RD セッション ホスト サーバーを構成すると、RD セッション ホスト サーバーの IP アドレスはクライアントに送信されなくなります。代わりに、IP アドレスはトークン内に埋め込まれます。クライアントが負荷分散装置に再接続すると、ルーティング トークンを使用してクライアントがファーム内の正しい RD セッション ホスト サーバー上の既存のセッションにリダイレクトされます。

トークン リダイレクト モードに切り替えると、再接続のための IP アドレスを 1 つだけ選択することができます。選択したアドレスは、次の両方の条件を満たしている必要があります。

  • 負荷分散装置に接続されているネットワーク アダプターの IP アドレスであること。

  • 負荷分散装置上で、RD セッション ホスト サーバーの IP アドレスとして構成されているアドレスであること。

IPv6 アドレスは、負荷分散ソリューションが IPv6 の使用をサポートしている場合にだけ選択してください。

その他の参照情報


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