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ここでは、以下のトピックについて説明します。
NIS ユーザーを管理する
UNIX システムでは、承認済みのユーザーに関する基本情報は passwd ファイルに保管されます。このファイルは一連の行で構成され、承認済みのユーザーごとに 1 行が対応しています。各行には、ユーザーに関する次の情報を入れることができます。
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ユーザー名
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パスワード (暗号化された形式)
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ユーザー識別子 (UID)
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そのユーザーのプライマリ グループに対するグループ識別子 (GID)
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ユーザーのフル ネームおよびその他の情報 (gecos フィールドとして知られています)
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既定のログイン シェル
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ホーム ディレクトリ
通常の NIS (ネットワーク情報サービス) サーバーでは、passwd ファイルから 2 つのマップ (passwd.byname および passwd.byuid) が生成されます。それらのマップには passwd ファイルと同じ情報が入っていますが、レコードへすばやくアクセスするための索引が付けられています。
この情報をファイルに保管する代わりに、NIS サーバーではユーザーに関する情報を、ユーザーごとに Active Directory ドメイン サービスのエントリで管理します。これによりユーザーは、[Active Directory ユーザーとコンピューター] のユーザー プロパティに関するダイアログ ボックスを使用して、Windows および UNIX (NIS) の情報を一緒に管理できます。たとえば新しいユーザーの追加時に必要となるのは、Windows と NIS で共有する情報 (ユーザー名、パスワード、およびフルネームとその他の gecos タイプの情報) を 1 回入力するだけです。UNIX 固有の情報 (UID、プライマリ GID、ログイン シェル、および UNIX ホーム ディレクトリ) の場合、同じダイアログ ボックスの [UNIX 属性] タブを使用してこの情報を入力できます。