クライアント コンピューターを起動してオペレーティング システムをインストールするには、サーバー上に少なくともブート イメージを 1 つとインストール イメージを 1 つ作成する必要があります。

インストール イメージを追加する

インストール イメージとは、クライアント コンピューターに展開するオペレーティング システム イメージです。既定のインストール イメージとして、Windows 7 DVD または Windows Server 2008 R2 DVD の \Sources ディレクトリにある Install.wim を使用できます。イメージを独自に作成する場合や、既存のイメージに変更を加える場合は、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=139642 (英語の可能性あり) で入手できる Windows 自動インストール キット (Windows AIK) を使用します。

インストール イメージを追加するには

  1. インストール イメージを追加するサーバーの表示を展開します。

  2. [インストール イメージ] ノードを右クリックして、[インストール イメージの追加] をクリックします。

  3. イメージ グループの名前を指定し、[次へ] をクリックします。

  4. インストール イメージを参照し、[開く] をクリックします。既定のインストール イメージとして、Windows 7 DVD または Windows Server 2008 R2 DVD の \Sources ディレクトリにある Install.wim を使用できます。

  5. Install.wim に含まれるイメージのサブセットを追加するために、サーバーに追加しないイメージのチェック ボックスをオフにします。ライセンスを保持しているイメージだけを追加してください。

  6. ウィザードの指示に従って、イメージを追加します。

この操作は、コマンド ラインで「WDSUTIL /Add-Image /ImageFile:"C:\MyFolder\Install.wim" /ImageType:Install」と入力して実行することもできます。

ブート イメージを追加する

ブート イメージとは、インストール イメージをインストールする前にクライアントを起動するための、Windows プレインストール環境 (Windows PE) イメージです。ほとんどの場合は、Windows Server 2008 R2 インストール DVD の \Sources ディレクトリにある既定のブート イメージ (Boot.wim) を使用してください。高度なシナリオ以外では、このファイルにドライバー追加以外の変更を加える必要はありません (「ドライバー パッケージをブート イメージに追加する」を参照してください)。オペレーティング システムをインストールするには、ブート イメージを使用してコンピューターを起動してから、インストールするイメージを選択します。

コンピューターを PXE ブートすると、サポートされているブート イメージが Windows 展開サービス サーバー上に複数存在する場合は、ブート メニューが表示されます。Windows PE ブート イメージを使用すると、多くのタスクを実現できます。たとえば次のようなブート イメージを用意できます。

  • セットアップを起動して Windows をインストールする。

  • BitLocker ドライブ暗号化をサポートするハード ディスクをユーザーの操作を介さずに再フォーマットし、Windows をインストールする。

  • コンピューターの起動に失敗した場合に使用する Windows 回復環境を提供する。

  • クライアント コンピューターのオペレーティング システムからインストール イメージを作成するための、Windows 展開サービスのイメージ キャプチャ ウィザードを提供する。

  • Windows PE 内から他の操作を実行する管理者向けの Windows PE イメージを提供する。

また、x64 ベースのコンピューターでは、x86 ベースまたは x64 ベースの Windows PE ブート イメージを実行できます。したがって、これらの各タスク用に x86 用と x64 用の 2 つのブート イメージを用意することもできます。x86 ベースのコンピューターでは x64 ブート イメージを実行できないため、x86 ベースのコンピューターのブート メニューには x86 ブート イメージだけが表示されます。

製品のインストール DVD に収録されている既定のブート イメージを追加するには
  1. ブート イメージを追加するサーバーの表示を展開します。

  2. [ブート イメージ] ノードを右クリックして、[ブート イメージの追加] をクリックします。

  3. Windows Server 2008 R2 DVD の \Sources ディレクトリにある既定のブート イメージ (Boot.wim) を参照して選択します。

  4. [開く]、[次へ] の順にクリックします。

  5. ウィザードの指示に従って、イメージを追加します。

この操作は、コマンド ラインで「WDSUTIL /Add-Image /ImageFile:"C:\MyFolder\Boot.wim" /ImageType:Boot 」と入力して実行することもできます。

ブート メニューに変更を加える場合は、Bcdedit.exe を使用し、RemoteInstall\boot\<アーキテクチャ> にある Default.bcd ファイルを編集します。詳細については、Bcdedit を使用して BCD ストアを変更する方法に関するページ (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=115267) を参照してください。

その他の考慮事項

  • この手順を実行するには、ローカル コンピューターの Administrators グループのメンバーであるか、または適切なユーザー権利が委任されている必要があります。

その他の参照情報


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