Windows 展開サービスでは、Windows 展開サービス クライアントのユーザー インターフェイス画面と Windows セットアップの後段階を自動化できます。いずれかのプロセスまたは両方を自動化するには、次に示す 2 つの無人セットアップ ファイルを使用します。

  • Windows 展開サービス クライアント無人セットアップ ファイル。Windows 展開サービス クライアントのユーザー インターフェイス画面 (資格情報の入力、インストール イメージの選択、ディスクの構成など) を自動化するには、Unattend.xml ファイルを作成して Windows 展開サービス サーバー上の \WDSClientUnattend フォルダーに保存します。手順の詳細については、「Windows 展開サービス クライアントの無人インストールを構成する」を参照してください。

  • イメージの無人セットアップ ファイル。セットアップの後段階 (オフライン処理、Sysprep 実行、ミニセットアップなど) を自動化するには、イメージの無人ファイルを作成してイメージに関連付けます。ほとんどの場合、ここではもう 1 つの Unattend.xml ファイルを作成することになります。Windows Vista より前の Windows イメージの場合は、既存の Sysprep.inf ファイルを使用することと、ファイルをイメージの $OEM$ 構造に保存することが必要です。手順の詳細については、「Windows セットアップの無人インストールを構成する」を参照してください。

Unattend.xml ファイルの作成には、Windows AIK に含まれている Windows システム イメージ マネージャーを使用することをお勧めします。詳細については、無人インストールの実行に関するページ (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=89226) を参照してください。

Windows 展開サービス クライアントの無人インストールを構成する

1 つのアーキテクチャ全体または特定の事前登録済みコンピューターに対して、クライアント無人セットアップ ファイルを関連付けるには、次の手順を実行します。アーキテクチャ全体にファイルを割り当てると、x86 ベースのクライアントと x64 ベースのクライアントに別々の設定を用意できます。また、クライアント レベルに割り当てたファイルはアーキテクチャ レベルの設定よりも優先されます。

Windows のインターフェイスを使用して、アーキテクチャごとにクライアント無人セットアップ ファイルを関連付けるには
  1. Unattend.xml を作成します。https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=122642 (英語の可能性あり) に示されているサンプルの無人セットアップ ファイルを参考にしてください。

  2. クライアント無人セットアップ ファイルを、RemoteInstall\WDSClientUnattend にコピーします。

  3. Windows 展開サービス MMC スナップインを開いて、無人セットアップ ファイルを関連付けるイメージが置かれているサーバーを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  4. [クライアント] タブで [無人インストールを有効にする] チェック ボックスをオンにし、適切な無人セットアップ ファイルを参照して [開く] をクリックします。

  5. [OK] をクリックして [プロパティ] ページを閉じます。

コマンド ラインを使用して、アーキテクチャごとにクライアント無人セットアップ ファイルを関連付けるには
  1. Unattend.xml を作成します。https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=122642 (英語の可能性あり) に示されているサンプルの無人セットアップ ファイルを参考にしてください。

  2. クライアント無人セットアップ ファイルを、RemoteInstall\WDSClientUnattend にコピーします。

  3. [スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。

  4. 次のコマンドを入力します (ファイル パスには RemoteInstall フォルダーからの相対パスを指定してください)。

    WDSUTIL /Set-Server /WDSUnattend /Policy:enabled /File:wdsclientunattend\Unattend.xml /Architecture:{x86|ia64|x64}

    WDSUTIL のヘルプを参照するには、コマンド プロンプトで「WDSUTIL /?」と入力します。

コマンド ラインを使用して、コンピューターごとにクライアント無人セットアップ ファイルを関連付けるには
  1. Unattend.xml を作成します。https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=122642 (英語の可能性あり) に示されているサンプルの無人セットアップ ファイルを参考にしてください。

  2. 無人セットアップ ファイルを、RemoteInstall\WDSClientUnattend にコピーします。

  3. [スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。

  4. 次のコマンドを入力します (ファイル パスには RemoteInstall フォルダーからの相対パスを指定してください)。

    WDSUTIL /Set-Device /Device:<computername> /ID:<GUID or MAC address> /WDSClientUnattend:wdsclientunattend\Unattend.xml

Windows セットアップの無人インストールを構成する

後段階のセットアップを自動化するには、イメージに含まれるオペレーティング システムに応じて、Unattend.xml または Sysprep.inf いずれかのイメージ無人セットアップ ファイルを使用します。

  • Unattend.xml。ほとんどのイメージについては (Windows Vista SP1、Windows Server 2008、Windows 7、Windows Server 2008 R2)、Windows SIM で Unattend.xml を作成して既知の場所に保存し、次に示す手順に従って、このファイルをイメージに関連付けます。

  • Sysprep.inf。Windows Vista より前の Windows イメージについては、セットアップ マネージャーで Sysprep.inf ファイルを作成してイメージの $OEM$ 構造内に保存します (例: D:\RemoteInstall\Images\Windows XP\winxpsp2\$OEM$\$1\sysprep\sysprep.inf)。イメージの展開時には、セットアップが Sysprep.inf ファイルを自動的に検出して使用します。

Windows インターフェイスを使用して Unattend.xml ファイルをイメージに関連付けるには
  1. Unattend.xml ファイルを作成します。https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=122642 (英語の可能性あり) に示されているサンプルの無人セットアップ ファイルを参考にしてください。

  2. Windows 展開サービス MMC スナップインで、目的のイメージが含まれているイメージ グループをクリックして展開します。

  3. 無人セットアップ ファイルを関連付けるイメージを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  4. [全般] タブで、[イメージを無人モードでインストール可能にする] をクリックします。

  5. [ファイルの選択] をクリックし、無人セットアップ ファイルを参照してクリックし、[OK] を 2 回クリックします。

コマンド ラインを使用して Unattend.xml ファイルをイメージに関連付けるには
  1. Unattend.xml ファイルを作成し、既知の場所に保存します。https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=122642 (英語の可能性あり) に示されているサンプルの無人セットアップ ファイルを参考にしてください。

  2. [スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。

  3. 次のコマンドを入力します。<imagename> は無人セットアップ ファイルを関連付けるイメージの名前、<imagegroupname> はイメージ ファイルを含むイメージ グループの名前、<unattendfile> は無人セットアップ ファイルのパスとファイル名です。

    WDSUTIL /Set-Image /Image:<imagename> /ImageType:install /ImageGroup:<imagegroupname> /UnattendFile:<unattendfile> 

その他の参照情報


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