証明書失効データは中央で一元管理し、すべてのユーザーがすぐに入手できるようにしておくのが理想的です。しかし、複雑なネットワーク環境では、こうした理想を実現できるとは限らないのが実情です。

ただし、オンライン レスポンダーを使用する組織では、ローカルの証明書失効リスト (CRL) を作成し、更新された失効データをオンライン レスポンダーが証明機関 (CA) や他のオンライン レスポンダーから取得できない間、証明書失効データをローカルで管理することができます。次回の接続確立時に、ローカルの CRL データを CA の CRL にレプリケートして、ローカルの CRL を削除することができます。ローカルの CRL は、削除するまでは失効プロバイダーからの失効状態情報よりも常に優先されます。

この手順を実行するには、オンライン レスポンダーをホストするサーバー上での "オンライン レスポンダーの管理" のアクセス許可が必要です。公開キー基盤 (PKI) の管理の詳細については、「役割ベースの管理を実装する」を参照してください。

ローカル CRL の証明書データを変更するには
  1. オンライン レスポンダー スナップインを開きます。

  2. コンソール ツリーで、[失効構成] をクリックします。

    詳細ウィンドウに既存の失効構成の一覧が表示されます。

  3. [失効構成] を右クリックし、[ローカル CRL] をクリックします。

  4. [ローカル CRL] ダイアログ ボックスで、データを変更する対象の証明書を選択します。

  5. [追加] をクリックします。

  6. 目的の値を変更します。

  7. [OK] を 2 回クリックして、[ローカル CRL] ダイアログ ボックスを閉じます。

ローカルの失効データが CA 全体の失効データと同期したら、ローカル CRL からすべてのデータを削除する必要があります。

この手順を実行するには、オンライン レスポンダーをホストするサーバー上での "オンライン レスポンダーの管理" のアクセス許可が必要です。PKI の管理の詳細については、「役割ベースの管理を実装する」を参照してください。

ローカル CRL から証明書を削除するには
  1. オンライン レスポンダー スナップインを開きます。

  2. コンソール ツリーで、[失効構成] をクリックします。

    詳細ウィンドウに既存の失効構成の一覧が表示されます。

  3. 失効構成を右クリックし、[ローカル CRL] をクリックします。

  4. [ローカル CRL] ダイアログ ボックスで、ローカル CRL から削除する証明書を 1 つ以上選択します。

  5. [削除] をクリックします。

  6. [OK] を 2 回クリックして、[ローカル CRL] ダイアログ ボックスを閉じます。


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