組織内で Active Directory® ディレクトリ サービスを使用している場合は、グループ ポリシーで Internet Explorer® のメンテナンス (IEM) を使用することにより、組織内のユーザーおよびコンピューター用に Internet Explorer をカスタマイズし、管理することができます。IEM を使用すると、Internet Explorer の構成をグループ ポリシー オブジェクト (GPO) の一部として定義できます。さらに、組織内に展開した設定をその後更新するか、それとも 1 度適用するだけにするのかも選択できます。
このドキュメントでは、オペレーティング システムとして Windows XP、Windows Server 2003、Windows Vista、または Windows Server 2008 を実行しているコンピューター上で IEM を使用する方法について説明します。
このバージョンの IEM では、Internet Explorer 6 の機能と、Internet Explorer 8 の一部の機能を構成できます。ただし、Internet Explorer 8 を完全に管理するには、Internet Explorer 管理者キット 8 (IEAK 8) が必要です。このキットは、
注 | |
IEM および GPO で作業するには、Administrators グループのメンバーである必要があります。GPO での作業の詳細については、製品に組み込まれているグループ ポリシー ヘルプ ファイル (Gpedit.chm) またはグループ ポリシーに関するドキュメント (英語の可能性あり) ( |
はじめに
IEM での作業を始める前に、作成した設定を必須 (固定) にするのか、または単に初期の既定の設定にして、後からユーザーが変更できるようにするのかを決定する必要があります。
必須の設定を作成するには、IEM を使用するのではなく、管理用テンプレート内のグループ ポリシーの設定を使用しなければなりません。必須の設定をユーザーのコンピューターに適用した後は、管理者しか設定を変更できなくなります。
グループ ポリシーで [Internet Explorer のメンテナンス ポリシーの処理] 設定 (グループ ポリシーのコンピューターの構成\管理用テンプレート\システム\グループ ポリシーに置かれている) を有効にして、IEM で構成した設定はすべて GPO の更新時に更新されるようにすることもできます。このポリシーのチェック ボックスを構成する方法については、グループ ポリシーの説明を参照してください。
重要 | |
このポリシーを有効にしていないと、IEM を通じてカスタム設定を適用してから Internet Explorer で [Internet Explorer の設定のリセット] 機能を実行した場合に、IEM によって適用されたユーザーの設定が失われます。 |
IEM を使用して設定を作成する場合、このツールは非優先モードまたは優先モードのいずれかに設定できます。優先モードの設定は一度しか適用されませんが、非優先モードの設定は最初の適用後にも繰り返し更新されます。ユーザーにブラウザーの使用開始時には同じ構成で開始してもらうものの、その後は各自で自分の Internet Explorer 設定をカスタマイズできるようにしたい場合は、優先モードを使用してください。
IEM は、既定では非優先モードになっています。優先モードに変更する方法については、「IEM を優先モードで使用する」を参照してください。
その他の参照情報
-
IEM のモードの詳細については、IEM のテクニカル リファレンス (
https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=67682 (英語の可能性あり) ) を参照してください。
-
IEM の詳細については、「Internet Explorer のメンテナンス」を参照してください。