共有と記憶域の管理を使用して、共有フォルダーまたは共有ボリューム内のファイルとプログラムをオフラインで利用できるようにするかどうかと、利用できるようにする場合はその方法を構成できます。ユーザーはクライアント コンピューター上でオフライン ファイル機能を使用して、ネットワークに接続していないときでも、サーバーに格納されている共有フォルダーを操作できます。共有ネットワーク フォルダーをオフラインで利用可能にするために、オフライン ファイル機能では、ユーザーのコンピューターにあるディスクの予約された領域 (ローカル キャッシュ) に共有フォルダーの 1 つのバージョンが格納されます。

また、共有と記憶域の管理を使用して、共有フォルダーで BranchCache を有効にすることもできます。Windows® 7 または Windows Server 2008 R2 の BranchCache 機能を使用すると、ブランチ オフィスのコンピューターで、この共有フォルダーからダウンロードされたファイルをキャッシュし、ブランチ内の他のコンピューターで、それらのファイルをセキュリティで保護して利用できるようになります。

重要

共有フォルダーの作成時には、既定でオフライン利用が許可されます。この場合、セキュリティで保護されたそのフォルダーが、セキュリティで保護されない可能性のあるコンピューターにオフラインで保存される可能性があります。安全性を高めるために、ユーザーがファイルをオフラインで保存できないようにしてください。その場合、Windows® BitLocker™ ドライブ暗号化を使用してオペレーティング システム ボリュームを暗号化することをお勧めします。詳細については、Microsoft の Web サイトで BitLocker ドライブ暗号化に関するページ (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=141534 (英語の可能性あり)) を参照してください。

オフライン設定を構成する

この手順を実行するには、Administrators またはそれと同等のメンバーシップが最低限必要です。適切なアカウントおよびグループ メンバーシップの使用方法の詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=83477 を参照してください。

共有フォルダーのオフライン設定を構成するには
  1. [共有] タブの [プロトコル: SMB] の下で、オフライン設定を構成する共有フォルダーを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  2. [共有] タブで、[詳細設定] をクリックします。

  3. [キャッシュ] タブで、オフライン利用オプションを必要に応じて構成し、[OK] をクリックします。

オフライン利用オプション

次のオフライン利用オプションから 1 つを選択し、各共有フォルダーに割り当てることができます。

  • [ユーザーが指定したファイルおよびプログラムのみオフラインで利用可能]。共有フォルダー設定時の既定のオプションです。このオプションを選択した場合、既定でオフライン利用可能になっているファイルまたはプログラムはありません。ユーザーは、ネットワークに接続していないときにアクセスするファイルまたはプログラムを自分で指定します。

    • [BranchCache を有効にする]。この共有フォルダーからダウンロードされたファイルは、ブランチ オフィスのコンピューターにキャッシュされます。キャッシュされたファイルは、ブランチ オフィスの他のコンピューターから安全に利用することができます。

  • [共有にあるファイルやプログラムはオフラインで利用可能にしない]。このオプションを選択すると、クライアント コンピューターのオフライン ファイル機能では、共有フォルダー上のファイルおよびプログラムのコピーを作成できなくなります。

  • [ユーザーが共有から開くファイルおよびプログラムはすべて自動的にオフラインで利用可能]。ユーザーが共有フォルダーまたは共有ボリュームにアクセスし、その中にあるファイルまたはプログラムを開くと、そのファイルまたはプログラムは常に自動的に、そのユーザーに対してオフラインで利用可能になります。自動的にオフラインで利用可能になるファイルおよびプログラムはオフライン ファイル機能のキャッシュに残り、キャッシュがいっぱいになるかユーザーがファイルを削除するまで、サーバー上のバージョンと同期します。ユーザーが開かなかったファイルとプログラムは、オフラインで利用可能になりません。

    [パフォーマンスが最適になるようにする] チェック ボックスをオンにした場合は、クライアント コンピューターによって共有フォルダーから実行される実行可能ファイル (EXE、DLL) が自動的にクライアント コンピューターにキャッシュされます。次回クライアント コンピューターで同じ実行可能ファイルの実行が必要になった場合、クライアント コンピューターはサーバー上の共有フォルダーではなくローカル キャッシュにアクセスします。このオプションを選択すると、ネットワーク トラフィックが減少し、サーバーのスケーラビリティが向上するため、アプリケーションをホストするファイル サーバーには特に有効です。

    ファイルおよびプログラムが自動的にキャッシュされるようにするには、クライアント コンピューター上でオフライン ファイル機能を有効にする必要があります。また、[パフォーマンスが最適になるようにする] オプションは、Windows Vista 以降を使用しているクライアント コンピューターでは効果はありません。

その他の考慮事項

  • 共有と記憶域の管理を開くには、[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントして、[共有と記憶域の管理] をクリックします。

その他の参照情報