RemoteApp とは
RemoteApp では、リモート デスクトップ サービス経由でリモート アクセスされるプログラムを、エンド ユーザーのローカル コンピューター上で実行されているかのように見せることができます。これらのプログラムは、RemoteApp プログラムと呼ばれます。RemoteApp プログラムは、リモート デスクトップ セッション ホスト (RD セッション ホスト) サーバーのデスクトップ内に表示されるのではなく、クライアントのデスクトップに統合されてユーザーに表示されます。RemoteApp プログラムはサイズ変更可能な独自のウィンドウ内で動作し、複数のモニター間でドラッグでき、タスク バーに独自のエントリが表示されます。1 人のユーザーが 1 つの RD セッション ホスト サーバーで複数の RemoteApp プログラムを実行している場合、それらの RemoteApp プログラムは同じリモート デスクトップ サービス セッションを共有します。
ユーザーはいくつかの方法で RemoteApp プログラムにアクセスできます。以下に方法を示します。
- リモート デスクトップ Web アクセス (RD Web アクセス) を使用し、RemoteApp とデスクトップ接続を通じてプログラムへのリンクにアクセスする。
- 管理者が作成および配布したリモート デスクトップ プロトコル (.rdp) ファイルをダブルクリックする。
- 管理者が Windows インストーラー (.msi) パッケージを使用して作成および配布した、デスクトップまたは [スタート] メニュー上のプログラム アイコンをダブルクリックする。
- ファイル名拡張子が RemoteApp プログラムに関連付けられたファイルをダブルクリックする。これは、管理者が Windows インストーラー パッケージを使用して構成できます。
ユーザーは、Windows® 7 を実行しているコンピューターのスタート メニューや、RD Web アクセス Web サイトを通じて、RemoteApp とデスクトップ接続にアクセスできます。RemoteApp プログラムを RemoteApp とデスクトップ接続を通じて使用可能にする方法の詳細については、Windows Server 2008 R2 のリモート デスクトップ接続マネージャーのヘルプを参照してください。 RemoteApp とデスクトップ接続の詳細については、Windows Server 2008 R2 TechCenter のリモート デスクトップ サービスに関するページ (英語の可能性あり)(
.rdp ファイルと Windows インストーラー パッケージには、RemoteApp プログラムの実行に必要な設定が格納されています。ローカル コンピューター上で RemoteApp プログラムを開いた後、ユーザーは RD セッション ホスト サーバー上で実行されているプログラムを、ローカルで実行されているかのように操作できます。
RemoteApp を使用する理由
RemoteApp を使用すると、複雑さが低減され、多くの状況で管理の負担が軽くなります。たとえば、次のような場合に有効です。
- 現地の IT サポートやネットワーク帯域幅に制約がある支店の場合。
- ユーザーがリモートでプログラムにアクセスする必要がある場合。
- 基幹業務 (LOB) プログラム、特にカスタムの LOB プログラムを展開する場合。
- 各ユーザーに決まったコンピューターを割り当てず、いわゆる "ホット デスク" または "ホテリング" などの環境で流動的にコンピューターを共用する場合。
- 同じプログラムの複数バージョンを展開する場合、特に、ローカルに複数バージョンをインストールすると競合が発生する可能性がある場合。
RemoteApp の詳細については、Windows Server 2008 R2 TechCenter のリモート デスクトップ サービスに関するページ (英語の可能性あり)(