ユーザー パスワードを同期させる
NIS サーバーでは、ユーザーの Windows アカウントと UNIX アカウント間でパスワードの同期を維持するために、限定的サポートを提供しています。
NIS サーバーが複数のドメイン コントローラーと共に Windows ドメインにインストールされている場合、パスワード同期をそのドメインのドメイン コントローラーすべてにインストールすることをお勧めします。これは、どのドメイン コントローラーもユーザーのパスワード変更要求に応答する可能性があるためです。つまり、NIS passwd マップを確実に更新するために、この応答したドメイン コントローラーでパスワード同期を実行することをお勧めします。このような形で NIS サーバーをサポートする目的でのみパスワード同期をドメイン コントローラーにインストールする場合は、そのドメイン コントローラーで実行されるパスワード同期を使用するよう UNIX ホストを構成する必要はありません。
パスワードの同期中に、NIS サーバーは crypt またはメッセージ ダイジェスト 5 (MD5) のいずれかを使用できます。NIS サーバーは複数のドメインに対して異なる暗号化方式をサポートできますが、特定のドメインにある UNIX コンピューターは、すべて同じ暗号化方式を使用する必要があります。暗号化方式の指定方法の詳細については、「ドメインに対して暗号化方式を設定する」を参照してください。