クイック モード ネゴシエーションでは、2 台のコンピューター間にセキュリティで保護されたチャネルが確立され、それらのコンピューター間でのユーザー データの交換が保護されます。クイック モード ネゴシエーションの間、キー生成情報が更新され、必要に応じて新しいキーが生成されます。IP データ トラフィックを保護する保護スイートも選択されます。クイック モード SA のネゴシエーションに必要な情報の交換は、メイン モード SA のコンテキスト内で実行されます。クイック モード SA が確立された後は、クイック モード SA のコンテキスト内で、2 台のコンピューターがネットワーク パケットを交換できます。一対のコンピューター間に存在するメイン モード SA は 1 つのみですが、クイック モード SA は複数存在することがあります。クイック モード SA を監視することで、このコンピューターに現在どのピアが接続されているか、どの保護スイートがそれらのピア間のデータ交換を保護しているか、などの情報を取得できます。Internet Protocol version 4 (IPv4) 接続と Internet Protocol version 6 (IPv6) 接続には、個別の SA が作成されます。

このビューの表示方法
  1. セキュリティが強化された Windows ファイアウォール MMC スナップインで [監視]、[セキュリティ アソシエーション] の順に展開し、[クイック モード] をクリックします。

すべてのクイック モード SA のテーブル ビューに、次の情報が表示されます。1 つのクイック モード SA の情報を表示するには、一覧内でその項目をダブルクリックします。

クイック モード SA 情報

結果ウィンドウでは、次の列について追加、削除、再配置、および並べ替えを行うことができます。

  • ローカル IP アドレス: ローカル IP アドレスです。

  • ローカル ポート: フィルターで使われているローカル コンピューターの TCP ポートまたは UDP ポートです。

  • リモート IP アドレス: リモート コンピューターまたはピアの IP アドレスです。

  • リモート ポート: フィルターで使われているリモート コンピューターの TCP ポートまたは UDP ポートです。

  • プロトコル: フィルターで指定されているプロトコルです。

  • AH 整合性: ピア通信に使われる AH プロトコル固有のデータ整合性の方法です。

  • ESP 整合性: ピア通信に使われる ESP プロトコル固有の暗号化の方法です。

  • ESP 機密性: ピア通信に使われる ESP プロトコル固有の暗号化の方法です。

この手順を実行する場合は、任意のユーザー アカウントを使用することができます。

列の追加、削除、または並べ替えを行うには
  1. [クイック モード] フォルダーの結果ペイン内の何も表示されていない領域を右クリックして [表示] を選択し、[列の追加と削除] をクリックします。

  2. [列の追加と削除] ダイアログ ボックスで、[利用可能な列] の一覧から表示する列を選択し、[追加] をクリックします。一度に選択できる列名は 1 つだけです。

  3. 表示しない列を選択することもできます。[表示する列] 一覧から、[削除] をクリックします。一度に選択できる列名は 1 つだけです。

  4. 列を左から右に並べ替えるには、[表示する列] の一覧で列を選択し、[上へ移動] または [下へ移動] をクリックします。一度に選択できる列名は 1 つだけです。

  5. 完了したら、[OK] をクリックします。設定内容に合わせてビューが変更されます。

その他の参照情報


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