Windows Server バックアップの回復ウィザードを使用して、ボリュームを回復することができます。ボリューム全体の回復を行うと、ボリュームの内容がすべて回復されます。この方法では、ファイルやフォルダーを個別に選択して回復することはできません。ボリューム全体ではなく特定のファイルやフォルダーだけを回復する必要がある場合は、「ファイルやフォルダーを回復する」を参照してください。

開始する前に、次の作業を行ってください。

  • バックアップをホストしている外付けディスクまたは共有フォルダーがオンラインであり、サーバーから使用できることを確認します。DVD またはリムーバブル メディア上のバックアップを使用する場合は、DVD ドライブまたはデバイスがローカル サーバーに接続されオンラインになっていることを確認し、バックアップが含まれているすべての DVD にラベルが付けられていて使用できることを確認します。ボリュームを回復するためのバックアップの作成手順については、「自動バックアップを構成する」および「手動バックアップを実行する」を参照してください。

  • どのボリュームを回復するのかを決めます。

Wbadmin start recovery コマンドを使用してこのタスクを実行することもできます。このコマンドの使用例と構文の詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=143758 (英語の可能性あり) を参照してください。

Windows Server バックアップのユーザー インターフェイスを使用してボリュームを回復するには
  1. [スタート] メニューから、[管理ツール] をクリックして、[Windows Server バックアップ] をクリックします。

  2. スナップインの既定のページにある [操作] ウィンドウの [Windows Server バックアップ] で、[回復] をクリックします。回復ウィザードが開きます。

  3. [はじめに] ページで、次のいずれかの操作を行い、[次へ] をクリックします。

    • [このサーバー] をクリックします。

    • [別のサーバー] をクリックします。[バックアップの場所の種類指定] ページで、次のいずれかの操作を行い、[次へ] をクリックします。

      • [ローカル ドライブ] をクリックします。[バックアップの場所の選択] ページで、バックアップを含むボリュームまたはドライブをドロップダウン リストから選択します。[サーバーの選択] で、回復するデータのあるサーバーを選択します。

      • [リモート共有フォルダー] をクリックします。[リモート フォルダーの指定] ページで、バックアップを含むフォルダーへのパスを入力します。フォルダーで、バックアップを \\<RemoteSharedFolder>\WindowsImageBackup\<ComputerName>\<YourBackup> に保存する必要があります。

  4. [バックアップの日付の選択] ページで、回復元のバックアップの日付をカレンダーから選択し、時刻をドロップダウン リストから選択します。

  5. [回復の種類の選択] ページで、[ボリューム]、[次へ] の順にクリックします。

  6. [ボリュームの選択] ページで、回復するボリュームに対応した [ソース ボリューム] 列内のチェック ボックスをオンにします。次に、[回復先ボリューム] 列内の対応するドロップダウン リストから、ボリュームの回復先となる場所を選択します。[次へ] をクリックします。

    重要

    回復先ボリューム上のデータが、回復の実行によってすべて失われることを知らせるメッセージが表示されます。回復先ボリュームが空であるか、後で必要になる情報が含まれていないことを確認します。

  7. [確認] ページで詳細を確認し、[回復] をクリックします。指定したボリュームが回復されます。

  8. [回復の進行状況] ページで、回復操作の状況と、回復操作が正常に完了したかどうかを確認できます。

その他の考慮事項

  • Windows Server バックアップを使用してバックアップからボリュームを回復するには、Backup Operators グループまたは Administrators グループのメンバーであるか、適切な権限が委任されている必要があります。

  • BitLocker ドライブ暗号化を使用して保護しているサーバーに対して回復を実行する必要がある場合は、BitLocker ドライブ暗号化をサーバーに再適用してください。この操作は自動的には実行されません。明示的に有効にする必要があります。手順の詳細については、Windows BitLocker ドライブ暗号化手順ガイドに関するページ (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=143722) を参照してください。

  • このタスクは、Windows Server バックアップ Microsoft 管理コンソール (MMC) スナップインの [別のサーバーへの接続] オプションを使用して、別のサーバーに対してリモートで実行することもできます。リモート サーバーの Administrators グループまたは Backup Operators グループのメンバーであることを確認してください。Backup Operators のは、リモート コンピューターに接続できるように、リモート コンピューターで DCOM (分散コンポーネント オブジェクト モデル) セキュリティ設定が設定されていることを確認してください。

    この機能を使用できるのは、ローカル サーバーとリモート サーバーで同じバージョンの Windows が実行されている場合 (Windows Server 2008 か Windows Server 2008 R2 のどちらかが両方で実行されている場合) のみです。さらに、この機能を使用して、Windows クライアント オペレーティング システムの任意のバージョンを実行するコンピューターを管理することはできません。

その他の参照情報


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