[バックアップ パフォーマンスの最適化] ダイアログ ボックスを使用すると、ボリューム全体のバックアップのパフォーマンスが向上します。その結果、サーバーのパフォーマンスも向上します。このダイアログ ボックスは、Windows Server バックアップ スナップインのホームページから使用できます。ただし、このダイアログ ボックスの設定は、ボリューム全体のバックアップを行う場合以外は適用されません。ファイルまたはフォルダーのバックアップを指定した場合、パフォーマンスに関する設定は適用されません (この場合、バックアップはファイルのバックアップ エンジンを使用して作成され、これらの設定は適用されません)。
Windows Server バックアップのパフォーマンス設定を調整するには |
[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をクリックして、[Windows Server バックアップ] をクリックします。
スナップインの既定のページにある [操作] ウィンドウの [Windows Server バックアップ] で、[パフォーマンス設定の構成] をクリックします。[バックアップ パフォーマンスの最適化] ダイアログ ボックスが開きます。
[バックアップ パフォーマンスの最適化] ダイアログ ボックスで、次のいずれかの操作を実行します。
- [通常のバックアップ パフォーマンス] をクリックします。このオプションは、完全バックアップを作成するように指定する場合に選択します。バックアップ操作では、バックアップ対象のボリュームの内容がすべて転送されます。ただし、バックアップの保存先で消費される領域は、バックアップ元で変更されたブロック分だけで済みます。
- [高速なバックアップ パフォーマンス] をクリックします。このオプションは、増分バックアップを作成するように指定する場合に選択します。変更の追跡に使用されるシャドウ コピーが、バックアップ元のボリュームに作成されます。次回のバックアップ操作では、ソース ボリューム データ全体が転送される [通常のバックアップ パフォーマンス] オプションとは対照的に、前回のバックアップ以降に変更された部分だけが転送されます。変更部分は、シャドウ コピーの "差分領域" を読み取ることで特定されます。 (変更されたブロックだけが書き込まれるので、パフォーマンスが向上します)。バックアップの保存先で消費される領域は、バックアップ元で検出された変更分のみです。シャドウ コピーによって、ボリュームに対する書き込み操作のパフォーマンスが低下する可能性があるため (読み取り操作には影響しません)、このオプションは、I/O の負荷があまり集中しないサーバーに対して使用するようにします。
注 増分バックアップを作成するオプションを選択した場合でも、ディスク破損のリスクを抑えるために、14 日ごと、または増分バックアップが 14 回分作成された後に、Windows Server バックアップによって完全バックアップが作成されます。
- [カスタム] をクリックします。次に、[ボリューム] の下の各項目について、隣接するドロップダウン リストから [完全バックアップ] または [増分バックアップ] を選択します。
- [通常のバックアップ パフォーマンス] をクリックします。このオプションは、完全バックアップを作成するように指定する場合に選択します。バックアップ操作では、バックアップ対象のボリュームの内容がすべて転送されます。ただし、バックアップの保存先で消費される領域は、バックアップ元で変更されたブロック分だけで済みます。
その他の考慮事項
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Windows Server バックアップを使用するには、Backup Operators グループまたは Administrators グループのメンバーであるか、あるいは適切な権限が委任されている必要があります。