このトピックでは、Windows Server® 2008 R2 において、サーバーの役割、役割サービス、機能が他の役割、役割サービス、機能に対して持つ依存関係について説明します。
サーバー マネージャーにおける依存関係
役割をインストールしてサーバーの展開を準備する際、インストールする役割で必要となる他の役割、役割サービス、または機能をインストールするようにサーバー マネージャーから求められます。たとえば、Active Directory Rights Management サービス (AD RMS) など多くの役割では、実行に Web サーバー (IIS) が必要です。
プログラムをインストールし実行するには、そのプログラムが依存しているプログラムをすべてインストールしておく必要があります。依存先によっては、依存元プログラムである役割、役割サービス、または機能の単なる子要素となっているものもあります。たとえば、.NET Framework 3.5.1 の機能は親機能であり、Windows Communication Foundation (WCF) アクティブ化は .NET Framework 3.5.1 の機能のサブ機能です。
同様に、役割、役割サービス、または機能をコンピューターから削除する場合、削除しようとしているソフトウェアが他のプログラムで必要かどうかを知らせるメッセージがサーバー マネージャーから表示されます。たとえば、Web サーバー (IIS) を削除する場合、Web サーバー (IIS) が依存している他の役割をコンピューターに残すかどうかを確認するサーバー マネージャーの警告が表示されます。こうしたソフトウェアの複雑な依存関係はサーバー マネージャーによって管理されており、サーバーに割り当てられているタスクの実行に必要なソフトウェアが誤って削除されることがないようになっています。ユーザーは、インストールする役割がどのソフトウェアに依存しているのかを必ずしも知っておく必要はありません。
Windows PowerShell を使用して役割、役割サービス、および機能の依存関係を表示する
この手順は、Windows PowerShell セッションでサーバー マネージャーの Add-WindowsFeature コマンドレットを使用し、Windows Server 2008 R2 に提供されている役割、役割サービス、または機能が必要とするソフトウェアを表示する方法を示すものです。-whatIf パラメーターを使用すると、実際にインストールすることなくソフトウェアの依存関係を表示することができます。
注 | |
Windows PowerShell コマンドレットでは、大文字と小文字は区別されません。 |
役割、役割サービス、または機能の依存関係を表示するには |
管理者特権で Windows PowerShell セッションを開きます。これを行うには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[アクセサリ] 、[Windows PowerShell] の順にポイントして [Windows PowerShell] ショートカットを右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。
サーバー マネージャー モジュールを読み込むには次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
Import-module ServerManager
依存関係を表示する役割、役割サービス、または機能のコマンド名がわからない場合は、次のコマンドを入力して Enter キーを押します。それ以外の場合は、次の手順に進みます。
Get-WindowsFeature
結果の [名前] 列に、役割、役割サービス、機能に対応するコマンド名が表示されます。
-whatIf モードで Add-WindowsFeature コマンドレットを実行するには、次のコマンドを入力して Enter キーを押します。
Add-WindowsFeature name -whatIf
-whatIf モードではインストールは行われませんが、指定した役割、役割サービス、または機能が依存している役割、役割サービス、または機能が、結果として表示されます。
次の例に示すように、コンマで役割、役割サービス、機能のコマンド名を区切ることによって、複数の役割、役割サービス、機能の依存関係を表示することができます。
Add-WindowsFeature Application-Server,Hyper-V -whatIf
指定した機能が実行上依存する役割、役割サービス、機能が、コマンドレットの結果に表示されます。